~日本語表現の不屈の開拓者・山田美妙の集大成~
山田美妙の小説、随筆・評論、韻文、戯曲、日記、書簡・宛書簡をほぼ網羅し、著作・資料目録、年譜、収録書目索引を付して全12巻に収める。
第5巻は、「小説5」として明治30年(1897)4月~明治33年(1900)1月までの小説計24篇を収録。「国民新聞」に102回にわたって連載された「逆雨順風」はじめ、従来の選集から漏れた作品を多数含む。私生活上の問題を発端に文壇から遠ざけられたこの時期、生活の糧を得るため数々の辞書類・作文範例集を編集するかたわらで、ジャンルにこだわらない多量な小説執筆を続けた姿からは、不遇な環境に身を置いてなお、美妙の文学に対する意欲が潰えることはなかったことがうかがえる。