出版書誌データベース

内戦遂行のなかで、幕末に導入した西洋式兵学がついに実地に移された。戦争の現場ではいったいなにがおこっていたのか。陸戦の軍備や編制、海軍力、戦費調達、民衆の支援や反発、宗教政策など、新視点で実態に迫る。

Ⅰ 戦争と軍隊（戊辰戦争期における陸軍の軍備と戦法…淺川道夫／戊辰戦争の海軍力と基地機能―江戸・東京近海の榎本艦隊をめぐって…神谷大介／長州藩慶応期軍制改革と藩正規軍…柳澤京子／戊辰戦争の戦費と三井…村　和明）／Ⅱ 戦争と民衆（東海道軍と沿道の人々―横浜とその周辺地域を中心に…小林紀子／江戸周辺地域における内乱と民衆…宮間純一／「上野のお山」をめぐる官軍と江戸市民の攻防…奈倉哲三／徴発と兵火のなかの北東北の民―秋田藩と盛岡藩の戦争にみる…菊池勇夫／戊辰戦争期の宗教政策―神仏分離と招魂祭…三ツ松　誠）／参考文献／関連地図／関連年表

編：奈倉　哲三
1944年生、現在、跡見学園女子大学名誉教授。　※2018年２月現在【主要編著書】『諷刺眼維新変革　民衆は天皇をどう見ていたか』『絵解き　幕末諷刺画と天皇』（柏書房、2007年）。

編：保谷　徹
1956年、東京都に生まれる。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、東京大学史料纂所教授。　※2018年２月現在【主な編著書】幕末日本と対外戦争の危機、戦争の日本史18　戊辰戦争、日本軍事史〔共〕

編：箱石　大
1967年生、現在、東京大学史料編纂所准教授　※2018年２月現在【主要編著書】『戊辰戦争の史料学』（編著）