江戸時代の身分願望

歴史文化ライブラリー　220

身上りと上下無し

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著：深谷　克己

出版社：吉川弘文館

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内容紹介

十年間勘定奉行に日参して昇進運動をした下級武士、代官に抜擢された百姓…。士農工商の江戸時代、人びとは少しでも上の身分への〈身(み)上(あが)り〉を望んだ。同時に、他人に出し抜かれたくないと平等化を求める〈上下(うえした)無し〉願望も存在した。身(み)上(あが)りと上下(うえした)無しが葛藤する身分願望から、これまでの身分制の見方を超えた社会を描き、自由と平等の関係を考える。

身分制社会に生きた人々の願望―プロローグ／近世の身分意識と身分変動（下克上状況に挟まれた士農工商時代／士農工商から四民平等へ）／身上りの欲求と平均への欲求（家格と就職への執念／近世の競争欲と顕示欲／平均への欲求）／士分化と身上りの欲求（兵農分離と身分移動／武士身分の放棄と剥奪／村の士分化願望・百姓化願望）以下細目略／幕藩体制を再活性化する身上り／身分制を崩す売禄と献金／幕末江戸多摩の身分願望／近世から近代へ―エピローグ

ISBN：9784642056205
出版社：吉川弘文館
判型：4-6
ページ数：240ページ
定価：1700円（本体）
発行年月日：2006年11月
発売日：2006年10月20日
国際分類コード【Thema（シーマ）】１：NHF
国際分類コード【Thema（シーマ）】２：1FPJ。

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