BLの教科書
編:堀 あきこ
編:守 如子
内容紹介
BL(ボーイズラブ)の歴史や研究の方法論,社会との関わりなどをジェンダー視点を重視して整理したBL研究入門。少年愛の時代からBLが一般的になった現在への変遷や,様々な形態のBLについて分析。BLで卒論や修論を書こうと思っている人に最適。
目次
はじめに――なぜ,BLは重要な研究対象となっているのか(堀あきこ)
第Ⅰ部 BLの歴史と概論
第1章 少年愛・JUNE/やおい・BL――それぞれの呼称の成立と展開(藤本由香里)
第2章 少年愛と耽美の誕生――1970年代の雑誌メディア(石田美紀)
Column① 竹宮惠子×西炯子――『JUNE』「お絵描き教室」が果たした役割 (倉持佳代子)
第3章 同人誌と雑誌創刊ブーム,そして「ボーイズラブ」ジャンルへ――1980年代?90年代(西原麻里)
第4章 BLの浸透と深化,拡大と多様化――2000年代~10年代(堀あきこ・守如子)
Column② BLと百合,近くて遠い2つの世界(田原康夫)
第5章 BLはどのように議論されてきたのか――「BL論」学説史総論(守如子)
Column③ 海外におけるBL文化の広がりと海外の研究(ジェームズ・ウェルカー)
付 論 BL小説ブックガイド(『BLの教科書』編)
第Ⅱ部 さまざまなBLと研究方法
第6章 やおい同人誌を研究する――物語とキャラクターの分析(石川優)
第7章 「BL読み」という方法――BL短歌,クィア・リーディング,二次創作短歌(岩川ありさ)
第8章 ポルノとBL――フェミニズムによるポルノ批判から(堀あきこ)
Column④ BLマンガとゲイコミック(田亀源五郎 聞き手:藤本由香里)
第9章 やおいコミュニティにおける実践(東園子)
第10章 男性アイドルとBL――BLのまなざしで男性集団の〈絆〉の描かれ方を読み解く(西原麻里)
Column⑤ 2.5次元舞台におけるBL的実践(須川亜紀子)
第11章 BLゲームとアーカイブ(木川田朱美)
第Ⅲ部 BLとコンフリクト
第12章 社会問題化するBL――性表現の性の二重基準(堀あきこ)
第13章 ゲイ男性はBLをどう読んできたか(前川直哉)
Column⑥ 生身の人間にファンタジーを押しつけないために(守如子)
第14章 BLとナショナリズム(金孝眞)
おわりに――なぜ「BLの教科書」なのか(守如子)
ISBN:9784641174542
。出版社:有斐閣
。判型:A5
。ページ数:300ページ
。定価:2400円(本体)
。発行年月日:2020年07月
。発売日:2020年07月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。