中世武家の象徴『吾妻鏡』への誘い!
『吾妻鏡』とその周辺を耕した、記憶と記録へのアプローチのための必読書。
鎌倉時代の基本史料『吾妻鏡』を、多様なテーマで掘り下げた1冊。安田元久先生没後「三十年祭」を期しての刊行。
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〈目次〉
はしがき 〔関幸彦〕
歴史家安田元久と日本中世史 ―史学史上の足跡―
八田知家、その剛毅な御家人の生き方 〔伊藤一美〕
鎌倉甘縄・長谷の風景 ―大仏殿・長谷寺の創建に関連して― 〔岡田清一〕
奥州合戦と『吾妻鏡』 ―日付の書かれた旗と弓袋から― 〔川島優美子〕
鎌倉幕府の「政所」について ―『吾妻鏡』の記述を通して― 〔菊池紳一〕
北条経時に関する一考察 〔久保田和彦〕
武士(ものヽふ)たちの残像 〔小島つとむ〕
『吾妻鏡』にみる対自然観と人心 ―気候変動と鎌倉と― 〔小林健彦〕
「吾妻鏡」を求めた戦国武将たち 〔酒入陽子〕
『吾妻鏡』にみる運慶 〔下山忍〕
吾妻鏡研究の最前線 〔高橋秀樹〕
あとがき 〔関幸彦〕