出版社を探す

始皇帝の愛読書

帝王を支えた書物の変遷

著:鶴間 和幸

紙版

内容紹介

中国史上最初の皇帝となった秦の始皇帝。東方六国を平定し、天下統一を成し遂げた彼の覇業を支えたのは、数々の書物であった。
始皇帝は各種の書物とどのように出会い、どのように読んでいたのか。当時の書物の読み方を丹念に分析していくことで、彼が生涯のどの時期にどんなかたちで書物から影響を受けて政治を行ったのかが見えてくる。秦王即位の時期には帝王学を学び、六国との戦時には戦略を学び、統一後は統治を学び、そして、晩年は不老不死へ思いを馳せるに至る。現代の私たちも年齢に応じて読書傾向が変わるように、始皇帝自身もその生涯のそれぞれの時期に応じて必要とした書物のジャンルが変わっていった。
生涯を通して様々な書物から考えを取り入れて政治を行った聡明な帝王だった始皇帝だが、なぜ最晩年に焚書坑儒という事件を起こすに至ったのか。書物を通して、新たな視点で人間始皇帝の人生を見つめ直す。

---------------------------------------------
〈目次〉

はじめに

序 章 始皇帝の時代の書物
第一章 帝王学の書
第二章 外交と戦争の書
第三章 天下統一の書
第四章 晩年の書 方士・医学・老荘の書
終 章 始皇帝の遺詔

参考文献
始皇帝関係年表
本書で取り上げた書物一覧  

著者略歴

著:鶴間 和幸
学習院大学名誉教授

ISBN:9784634152168
出版社:山川出版社
判型:B6変
ページ数:208ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX