著:ダニエル・ベンサイド
ダニエル・ベンサイド(Daniel Bensaïd, 1946-2010) 現代フランスのマルクス主義理論家で、1968年のパリの五月革命以降世代を代表するトロツキイ派活動家でもあった。パリ第八大学の哲学教員を長く勤めた。本書のフランス語原著が1995年に刊行後、フランス共産党などから最高のマルクス主義理論家のひとりとして認容され、マルクス主義理論の現代的復権の功績を高く評価された。ヨーロッパとラテンアメリカで大きな影響力をふるった。2009年初春には国際トロツキスト組織から一定の距離をとった反資本主義新党(NPA)を立ち上げ、注目された。とりわけ哲学者のジャック・デリダが格別の支援者であったことも知られている。邦訳に『フランス社会運動の再生』(湯川順夫訳、柘植書房)、『新しいインターナショナリズムの胎動』(湯川順夫ほか訳、柘植書房)、『21世紀マルクス主義の摸索』(湯川順夫訳、柘植書房)、『マルクス[取り扱い説明書]』(シャルプ挿絵、湯川順夫ほか訳、柘植書房)、『未知なるものの創造』(渡部實編訳、同時代社)。
他訳:佐々木 力
佐々木力(ささき・ちから) 1947年、宮城県生まれ。東北大学で数学を学んだあと、プリンストン大学大学院でトーマス・S・クーンらに科学史・科学哲学を学び、Ph. D.(歴史学)。1980年から東京大学教養学部講師、助教授を経て、1991年から2010年まで教授。定年退職後、2012年から北京の中国科学院大学人文学院教授。東アジアを代表する科学史家・科学哲学者。著書に、『科学革命の歴史構造』、『近代学問理念の誕生』、『科学論入門』、『数学史』(以上、岩波書店)、『デカルトの数学思想』、『学問論』(以上、東京大学出版会)、『マルクス主義科学論』、『二十世紀数学思想』(以上、みすず書房)、『21世紀のマルクス主義』、『ガロワ正伝』(以上、筑摩書房)、Descartes's Mathematical Thought (Kluwer Academic Publishers)〔『デカルトの数学思想』の英語版〕など多数。
他訳:小原 耕一
小原耕一(おはら・こういち) 1941年、東京生まれ。グラムシ研究者。国際グラムシ学会(International Gramsci Society)所属。元『世界政治資料』編集部員(1963-68)、元『赤旗』プラハ(1970-74)、ローマ(1976-81)常駐特派員。主な共訳書に、N・ボッビオ『グラムシ思想の再検討』(御茶の水書房)、A・レプレ『囚われ人アントニオ・グラムシ』(青土社)、A・ネグリ『帝国をめぐる五つの講義』(青土社)、A・ティルゲル『ホモ・ファーベル』(社会評論社)、A・ラブリオーラ『思想は空から降ってはこない』(同時代社)ほか。