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自己意識の哲学

私が私であることとは

著:嶺岸 佑亮

紙版

内容紹介

近現代という時代を特徴づけるもっとも重要な思想の一つである〈自己意識〉について、様々な角度から考究する入門書。哲学の「現場」は、それぞれの哲学者たちが格闘し、可能な限り真相を明らかにしようとする、まさにそこにこそあるのだ、ということを読者に会得してもらうことを目指す。普段立ち入ることのない哲学の「現場」へ案内しつつ、そこから自分の問題として受け止め、じっくり立ち止まって考える手引きとなる1冊。

目次

はじめに
略語一覧

序 章 〈自己意識〉とは何か、またそれはどのように成り立つのか


 第一部 〈私が私を意識する〉とはどういうことか――私は他のいかなるものでもないこの私である

第1章 意識の目覚め
 1 身の回りに対する関係と身の回りからの独立
 2 経験と普遍的な法則

第2章 〈自分が自分である〉ということの確信
 1 自立性の確立
 2 理性的存在者としての自覚

第3章 〈個人が個人に向き合う〉ということとは
 1 他の諸個人との関係
 2 個人の自己実現と万人の行為


 第二部 自己意識はどのようにして成り立つのか――〈私が私である〉ために必要なものとは

第4章 〈この私〉は同時に普遍的でもある
 1 社会の基盤としての人倫
 2 〈この私〉による行為の意味とは

第5章 現実と内面の世界
 1 世界を道徳的に価値づけること
 2 良心の本質とは

第6章 宗教と芸術
 1 古代世界における両者の関係
 2 キリスト教における自己認識


終 章 〈自己意識の学〉としての哲学――〈私は私である〉ということの本質と射程

読書案内
おわりに
索  引

著者略歴

著:嶺岸 佑亮
2023年10月現在
東北大学大学院文学研究科助教

ISBN:9784623095988
出版社:ミネルヴァ書房
判型:4-6
ページ数:274ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1D