まえがき
第1章 教育とは何か
1 教育の定義(その1)──個人主義的な定義
2 教育の定義(その2)──集団主義的な定義
3 教育の必要性と可能性について
4 教育における遺伝と環境の問題
5 生理的早産
6 人間は教育によってのみ人間となることができる
7 アヴェロンの野生児
第2章 教育の源流
1 ソクラテスの「無知の知」
2 相手のうちに蔵されている可能性を「引き出す」こと
3 ソクラテスの助産術
4 『メノン』にみる問答法
5 ドクサとエピステーメー
6 イデア界への志向
7 洞窟の譬喩
8 全人間の本質における転向への導きとしてのパイデイア
第3章 教育の歴史
1 古代ギリシアの教育
2 実用面に秀でた古代ローマの民族
3 中世のキリスト教と教育思想
4 ルネサンス・宗教改革の人間観と教育思想
5 バロックという時代精神
第4章 初期の教育と学習
1 家という保育室
2 ペスタロッチの人と生涯
3 信頼の最初の芽
4 幼児教育の重要性について
5 乳児にとっての母親の影響力
6 ボウルビィの「愛着」理論
7 ローレンツの「刻印づけ」
8 ハーローのアカゲザルの実験
9 連合理論S-R説
10 認知理論S-S説
第5章 教育学と実存哲学
1 伝統的な教育学と実存哲学
2 「技術的な作る」教育学とは
3 有機体論的教育学とは
4 二つの伝統的な教育学概念と連続性
5 連続性と非連続性の橋渡し──実存哲学へ
6 日々の生活の中での非連続的局面とは
7 道徳的危機に直面したとき
8 人間の決断と自由
9 教育はつねに覚醒である
10 「訓戒」や「訴え」とは
第6章 教師と子どもの関係
1 教員に求められる教育的使命感や責任感
2 子どもに対する「信念」が成長を決定づける
3 包括的信頼という概念
4 教師と生徒の間で醸し出される「雰囲気」
5 快活の感情
6 「教師の職業病」
7 朝のような晴ればれとした感情
第7章 実存と出会い
1 実存的な「出会い」
2 〈我と汝〉と〈我とそれ〉
3 〈我とそれ〉の関係
4 〈我と汝〉の我
5 〈我と汝〉〈我とそれ〉の特徴
第8章 青年期の教育問題と防衛機制
1 カウンセリングマインド
2 青年期におけるモラトリアム──青年期延長
3 青年期における心理的離乳
4 「中1ギャップ」とは何か
5 無意識と人格構造──イド・自我・超自我
6 人間行動の様式としての防衛機制(適応機制)
第9章 日本の教育実践者たち
1 林竹二とソクラテスの思想
2 授業のカタルシス作用
3 ケーラーの実験
4 授業で子どもが抱いている不安の感情
5 授業が成立する条件
6 ドクサからの解放
7 「一つの峠を越えた」という経験
8 東井義雄の思想と実践
9 児童詩「かつお(かつおぶし)」
10 生かされている自分への覚醒──のどびこ事件
教育史年表
参考文献
索 引