目次

はじめに


　第１部　西洋教育思想史

Ⅰ　古代ギリシア・ローマの教育思想
　１ ソクラテス：真理の探究者
　　　more　プラトン：国づくりの人材を育成する
　　　more　クインティリアヌス：「立派な弁論家」を育成する

Ⅱ　ルネサンス・宗教改革と教育
　２ コメニウス：子どものために「教科書」を
　　　more　エラスムス：ルネッサンス期ヒューマニズムの巨匠
　　　more　ラブレー，モンテーニュ：フランス人文主義の教育思想家たち
　　　more　ルター：神学に基礎づけられた教育改革

Ⅲ　近代国家の形成と教育
　３ ロック：紳士教育論と『教育に関する考察』
　　　more　ミルトン：ピューリタン革命が生んだ教育論
　４ ルソー：消極教育と『エミール』
　　　more　コンドルセ：国民教育と『公教育に関する五つの覚え書き』
　　　more　ホーレス・マン：アメリカ公立学校の父

Ⅳ　近代教育学の確立
　５ カント：自律的で道徳的な人間を育てる
　６ ペスタロッチ：貧民教育と直観教授法
　７ ヘルバルト：教育学の体系化と教授方法の段階化
　８ フレーベル：幼稚園の創設者
　　　more　スペンサー：自己保存の原理の教育思想

Ⅴ　社会と教育
　９ デュルケーム：教育社会学の祖
　　　more　ナトルプ：意志の陶冶論
　　　more　マカレンコ：集団主義教育による社会の発展

Ⅵ　労働と教育
　10 ケルシェンシュタイナー：社会生活の基礎を学校で身につける
　11 クルプスカヤ：教育と労働をつなぐ
　　　more　オーエン：環境決定論の教育思想

Ⅶ　新教育運動の成立と展開
　12 エレン・ケイ：個性的教育思想の先覚者
　13 デューイ：プラグマティズムの教育
　　　more　エマソン：進歩主義教育の思想的先駆者
　　　more　各国における新教育運動：レディ，リーツ，ドモラン，ニイル
　　　more　シュタイナー：自由ヴァルドルフ学校の創始者
　14 モンテッソーリ：「子どもの家」で生まれたメソッド

Ⅷ　精神科学的教育学の潮流
　15 ボルノウ：信頼と希望の教育学
　　　more　ディルタイ：精神科学的教育学の祖
　　　more　シュプランガー：生の形式と文化教育学　　

Ⅸ　現代における教育思想の展開
　16 ブルーナー：学習に発見の喜びを
　　　more　ラングラン：関わり合う「生涯教育」社会へ
　17 イリイチ：学校化された社会への批判者
　　　more　フーコー：権力装置としての学校


　第２部　日本教育史

Ⅰ　近世社会の教育とその思想
　１ 近世社会の成り立ちと人間形成の思想
　２ 多様化する教育機関と近世的“学び”の特質
　３ 近世の教育思想と教育家たち

Ⅱ　明治時代の教育とその思想
　１ 「明治」という時代
　２ 福沢諭吉の教育思想
　３ 国民教育制度のありようをめぐる模索
　４ 教育における国家主義路線の構築
　　コラム　明治時代に導入された新しい教授法

Ⅲ　大正新教育の思想と実践
　１ 教育現場からの改革
　２ 及川平治：教授法改革の先覚者
　３ 木下竹次：学習原理の探求
　　 コラム　教育の世紀社と児童の村小学校
　４ 沢柳政太郎：「実際的教育学」の建設
　５ 小原国芳：全人教育論の提唱
　　 コラム　八大教育主張と川井訓導事件

資料編
〈年表〉西洋教育史年表／日本教育史年表
〈資料〉学制序文／教育に関する勅語／日本国憲法（抄）／教育基本法

おわりに
人名索引／事項索引