著:エティエンヌ・ジルソン
1884-1978。現代フランスのもっとも卓越した哲学者であり、とくに中世哲学思想研究では世界的権威として知られている。パリに生まれ、ソルボンヌの哲学史教授。コレジュ・ド・フランスの中世哲学史教授を経て、その後長年、カナダのトロント中世研究所の所長を勤める。その間、アメリカ、イギリスの諸大学へ招かれて講義をおこない、それをもとに数々の名著を生み出した。『デカルト体系の形成における中世思想の役割』をはじめとするデカルト研究において中世思想と近代思想の対話をこころみた。また、『中世哲学史』、『中世哲学の精神』など中世哲学全般に関する著書を著わすとともに、アウグスティヌス、トマス・アクィナス、ボナウェントゥラなど個々の思想家についてもすぐれた著書や論文を残した。
著:フィロテウス・ベーナー
ニューヨークのフランシスコ会の研究所のすぐれた中世思想研究家であり、とくに後期スコラ学派のウィリアム・オッカムの論文集編纂や、『中世の論理学』(Medieval Logic. An Outline of Its Development from 1250 to c.1400,1952)の著書、また、ボナウェントゥラの注解付訳などの業績によって知られている。