放送大学教材
初歩からの化学
著:安池 智一
著:鈴木 啓介
紙版
内容紹介
人類史上のエポックを画す火や青銅器・鉄器の利用は、化学反応の利用にほかならない。人類が古くから用いてきた技術には、物質変化に関連した化学技術と呼ぶのがふさわしいものが数多く存在する。一方で初学者には、その多様性に起因して物質に関する脈絡に欠けた雑多な知識の総体として映ることもある。本書は、多様性に打ち克って成立に至った現代化学の体系を学び、統一的に物質を捉えるために必要な物の見方の獲得を目指す。
目次
1.化学の世界 2.原子の構造と周期表 3.化学結合はどのように生じるか 4.炭素化合物とその多様性 5.分子間力と高次構造の形成 6.光と分子:分子構造と機能1 7.人と分子:分子構造と機能2 8.物質の三態:氷と水と水蒸気 9.溶液とその性質 10.化学反応と熱の出入り 11.化学変化の方向と速度 12.酸塩基 13.酸化還元 14.分子をつくる1:官能基に注目しよう 15.分子をつくる2:基本骨格を構築する