◆東西交通の要衝において
戦国史はどう展開したか
戦国期の駿河・遠江・伊豆では、今川家家督争いから台頭した伊勢宗瑞が伊豆を関東進出への足掛かりとし、他方で駿河を本拠地とする今川氏は義元時代に全盛期を築く。だが桶狭間合戦における義元討死で情勢は一変し、その後は武田・徳川の戦いを経て徳川氏の基盤となる。家康は豊臣政権下で江戸へ移封するも、関ヶ原合戦を経て江戸幕府を築き、大御所として再び駿府で過ごす。本書は、こうした政治史を軸に、宗教文化、流通経済、民衆文化、城郭なども取り上げて、重層的な戦国史像を構築する。