叢書・ウニベルシタス 1155
知識・無知・ミステリー
著:E.モラン
訳:杉村 昌昭
内容紹介
近代西洋における科学・技術・経済の複合的発展のなかで、未知のものはつねに合理化され、規格化され、排除されてきた。しかし、わたしたちの知識が拡張されるほどに未知の領域もまた発見されるのであり、未知のものこそが宇宙のミステリーに対するわたしたちの感性を研ぎ澄ませてくれるのである。知っていること、知らないこと、知りえないことの対立的かつ相補的な関係をめぐる、〈百歳の哲学者〉モランの科学哲学エッセイ。
目次
プレリュード
第一章 無知な知識
第二章 現実
現実の半分は想像の産物か?
〈すべては錯覚である〉と〈何ひとつ錯覚ではない〉の併存
われわれの現実は最初からあったのではなく、突然現れたのである
超複雑な現実
第三章 われわれの宇宙=世界
天地創造
大いなる出現
物理学のブラックホール
第四章 進化のなかにおける生命と革命
死に対する生の応答──再─発生と再生
生命力を有する知性と感性
結 び
第五章 生命の創造力
生命は創造力を創造する
困 難
生命の概念の普遍化
結 び
第六章 人間が知らない人間のこと
われわれは誰か? われわれは何か?
無知から十全たる意識へ
第七章 脳と精神
類推的知識
精神の創造力
シャーマニズム
ミメーシス(模倣=擬態)
詩的状態
エクスタシー
直 観
結 び
第八章 ポストヒューマン
破 綻
ポストヒューマンのパースペクティヴ
ポストヒューマンの条件
フィナーレ
主要著作一覧
訳者あとがき
ISBN:9784588011559
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:222ページ
。価格:3000円(本体)
。発行年月日:2023年04月
。発売日:2023年04月26日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QD。