叢書・ウニベルシタス 1053
シンボルの理論
著:ノルベルト・エリアス
訳:大平 章
紙版
内容紹介
言語はいかにして世代を超え、時代を超え伝承されてきたのか。そして、言語はなぜ人間の集団形成および知識・文化形成における社会的原動力となりえたのか。主著『文明化の過程』で示された長期的相互依存の連鎖による文明化モデル、『時間について』で示された五次元の世界概念を敷衍し、シンボルとしての言語・知識・文化に関する総合的理論を構築するとともに、知識社会学の刷新を試みたエリアス最晩年の重要作。
目次
序 章
第一章 総合的な人間理解のために──相対配置の社会学・進化論的生物学・哲学
第二章 習得された音声パターンとしての言語、および「五次元」としてのシンボル
第三章 進化の新機軸としての「シンボルの解放」
第四章 習得された音声シンボルによるコミュニケーションの高度な生存価値
第五章 話すこと・考えること・知ること──現実適合的なシンボルの社会発生と心理発生
第六章 自然レベルとしての人間社会──観念論と唯物論を超えて
第七章 「真実」から現実適合へ──伝統的な哲学の知識理論を超えて
第八章 「五次元の」人間社会における概念形成──抽象概念の説明を超えて
第九章 遠い過去と長い未来──現実適合的知識と人間の生存
テキストについての註釈(リチャード・キルミンスター)
原著者について──ノルベルト・エリアス(一八九七─一九九〇)
訳者あとがき
文献一覧
索 引
ISBN:9784588010538
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:350ページ
。価格:4200円(本体)
。発行年月日:2017年03月
。発売日:2017年03月04日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。