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叢書・ウニベルシタス 1045

実在論を立て直す

著:ヒューバート・ドレイファス
著:チャールズ・テイラー
監:村田 純一

紙版

内容紹介

20世紀後半から現在に至るまで哲学界に多大な影響力を与え続ける重鎮二人が共同して哲学の根本問題に挑戦した記念碑的作品。コンピュータ、認知科学、心の哲学からマルチカルチュラリズム論まで幅広い知見をもつ哲学者が、既存の概念枠への根底的な批判から出発し、人間と世界とに関する新たな見方を明らかにして、自然と人間に関する実在論の理念を、現代の多元的世界のなかで立て直す。

目次

はじめに

第一章 わたしたちをとらえて離さない描像

第二章 媒介主義の描像から逃れる

第三章 信念の確認

第四章 接触説──前概念的なものの場所

第五章 身体化された理解

第六章 地平の融合

第七章 立て直された実在論

第八章 多元的な実在論

監訳者あとがき

索引

著者略歴

著:ヒューバート・ドレイファス
(Hubert Dreyfus)
カリフォルニア大学バークレー校名誉教授。邦訳された著書に『インターネットについて――哲学的考察』(石原孝二訳、産業図書)、『世界内存在――『存在と時間』における日常性の解釈学』(門脇俊介監訳、産業図書)、『コンピュータには何ができないか――哲学的人工知能批判』(黒崎政男・村若修訳、産業図書)、『ミシェル・フーコー――構造主義と解釈学を超えて』(共著、山形賴洋ほか訳、筑摩書房)など。
著:チャールズ・テイラー
(Charles Taylor)
マギル大学名誉教授。邦訳された著書に『近代――想像された社会の系譜』(上野成利訳、岩波書店)、『自我の源泉――近代的アイデンティティの形成』(下川潔・桜井徹・田中智彦訳、名古屋大学出版会)、『今日の宗教の諸相』(伊藤邦武・佐々木崇・三宅岳史訳、岩波書店)、『ヘーゲルと近代社会』(渡辺義雄訳、岩波書店)、『マルチカルチュラリズム』(共著、佐々木毅・辻康夫・向山恭一訳、岩波書店)など。2008年度京都賞受賞。
監:村田 純一
1948年生まれ。専門:現象学・科学哲学。立正大学文学部教授。主な著作に『技術の哲学』(岩波書店、2009年)、『色彩の哲学』(岩波書店、2002年)、『知覚と生活世界――知の現象学的理論』(東京大学出版会、1995年)など。

ISBN:9784588010453
出版社:法政大学出版局
判型:4-6
ページ数:304ページ
価格:3400円(本体)
発行年月日:2016年06月
発売日:2016年06月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTK
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX