叢書・ウニベルシタス 1010
承認をめぐる闘争
増補版
社会的コンフクトの道徳的文法
著:アクセル・ホネット
訳:山本 啓
訳:直江 清隆
紙版
内容紹介
現在の批判理論における最重要の課題である「承認」論の重要性を、決定的に位置づけた必読書。第一版の刊行後に寄せられた反響に原著者が応えた、増補「承認の根拠──批判的な反問にたいする応答」を新たに収録する。愛、法(権利)、尊重という三つの承認形式に基づく初期ヘーゲルの思考を援用し、ハーバマスのコミュニケーション論を批判的に展開させ、新たな批判理論の地平を目指す。
目次
日本語版への序文
序文
第Ⅰ部 歴史的な想起──ヘーゲルの本来の理念
第1章 自己保存をめぐる闘争──近代の社会哲学の基礎づけ
第2章 犯罪と人倫──ヘーゲルの間主観性論の新たなアプローチ
第3章 承認をめぐる闘争──ヘーゲルのイェーナ実在哲学の社会理論
第Ⅱ部 体系の現在化──社会的承認関係の構造
第4章 承認と社会化──ミードによるヘーゲルの理念の自然主義的な転換
第5章 間主観的な承認のモデル──愛、法(権利)、連
第6章 人格の同一性と尊重欠如──暴力的抑圧、権利の剥奪、尊厳の剥奪
第Ⅲ部 社会哲学的な展望──道徳と社会的発展
第7章 社会哲学的な伝統の軌跡──マルクス、ソレル、サルトル
第8章 尊重欠如と抵抗──社会的コンフリクトの道徳的論理
第9章 人格的統合の間主観的条件──人倫の形式的構想
承認の根拠──批判的な反問にたいする応答
訳者あとがき(旧版)
訳者あとがき(増補版)
原注
参考文献
事項索引
人名索引
ISBN:9784588010101
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:352ページ
。定価:3600円(本体)
。発行年月日:2014年07月
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。