叢書・ウニベルシタス 1003
翻訳の時代
ベンヤミン『翻訳者の使命』註解
著:アントワーヌ・ベルマン
訳:岸 正樹
紙版
内容紹介
フランスの翻訳研究の第一人者であり、名著『他者という試練』で知られるベルマンが、20世紀の翻訳論の「中心テクスト」としてのベンヤミンのエッセイを詳細に読み解く。バベル的な複数言語世界における逐語性、純粋性、忠実性についての理論的批判であるとともに、翻訳行為の歴史性や作品の存在論を問う精密な思索。国際哲学コレージュでの未刊の講義ノートを初集成した、翻訳思想への入門。
目次
刊行にあたって
序 「国際哲学コレージュ」でのセミナーについて
翻訳の時代 開講の辞
講義ノート1
言葉の形而上学
ベンヤミンの思考の五つの特徴
翻訳者ベンヤミン
「翻訳者の使命」──ある一つの序文
註 解
講義ノート2
講義ノート3
講義ノート4
講義ノート5
講義ノート6
講義ノート7
講義ノート8
講義ノート9
講義ノート10
原注/訳注
訳者後記