藤沢周平、城山三郎、三島由紀夫、筒井康隆……いまこそ読むべき“危険な”作家20人!
昭和という時代を、文学で照らし、形づくった作家たち。巨大企業、経済界、官僚組織、戦争、そしてメディア──。昭和という時代の巨大な「権力」と「社会」に、彼らはどう立ち向かい、なにを書き残したのか。現代日本を読み解くための、反骨の文学ガイド。人物評の名手が描く、「戦後」という時代と格闘した作家たち!
【目次】
はじめに
第1章 人生の哀感を描いた「大衆小説家」
藤沢周平 「郷里はつらい土地でもある」
池波正太郎 食うために作家になった大衆文学の栄光
西村京太郎 15歳の原点──死を強制する戦争への「否」
井上ひさし 二度と武器では戦わないという「雄々しい」生き方
五木寛之 円熟せずに時代を疾走する晩春ランナー
第2章 経済/社会派小説の旗手たち
城山三郎 我、護憲の鬼となる
清水一行 城山三郎と対極の経済小説家
梶山季之 「危険な作家」の肖像
中薗英助 余韻の人のさわやかさ
山崎豊子 現代の悪を描き切る執念
第3章 戦争と「昭和」の傷痕を記録する
五味川純平 「虚構の大義」と闘い抜いた作家
澤地久枝 「銃後」の痛みを照らす共感と告発
吉村昭 「不信感」という批判精神
森村誠一 軍隊的規律の屈辱に抗い、ベストセラー作家に
金時鐘 日本語への怒りと自己批判
第4章 「文学」の先端で
三島由紀夫 受け身性を生きた男
大江健三郎 新しいヒューマニズム
丸谷才一 「裏声で歌う」反骨と「聞く力」の作法
筒井康隆 笑いと反体制の覚悟
山田太一 時代の伴走者にして批判者
おわりに