はじめに
◎樋口一葉 ── お汁粉の記憶
樋口家の事情/半井桃水との邂逅/ごちそうするのが好きだった一葉/お汁粉の記憶
◎泉鏡花 ── 食べるのがこわい
生い立ち/潔癖症だった鏡花/酒も煮沸消毒/ハイカラだった鏡花
◎斎藤茂吉 ── 「俺はえやすでなっす」
二足の草鞋/病気と食事/鰻と茂吉
◎高村光太郎 ── 食から生まれる芸術
「食」の「青銅期」/智恵子との「愛」そして「食」/「第一等と最下等」の料理を知る/「食」から芸術へ
◎北大路魯山人 ── 美食の先駆者
美の原初体験/「欧米に美味いものなし」/当時の星岡茶寮/山椒魚の食べ方/魯山人の死の謎
◎平塚らいてう ── 玄米食の実践者
女性解放運動の先導者/平塚明の生涯/奥村博史との食生活/玄米食の実践/ゴマじるこの作り方/おふくろの味
◎石川啄木 ── いちごのジャムへの思い
夭折の詩人・歌人/社会生活無能者?/啄木の好物/いちごのジャムへの思い
◎内田百閒 ── 片道切符の「阿房列車」
スキダカラスキダ、イヤダカライヤダ/酒肴のこだわり/苦くすっぱいスイーツ?/三鞭酒で乾杯
◎久保田万太郎 ── 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり
下町に生きる/苦手なものと好きなもの/下町にある通った店/絶命のきっかけとなった赤貝
☆コラム◉作家の通った店 江戸料理の「はち巻岡田」
◎佐藤春夫 ── 佐藤家の御馳走
早熟な文壇デビュー/学生時代/奥さんあげます、もらいます/「秋刀魚の歌」/アンチ美食家きどり/佐藤家の御馳走
コラム◉作家の通った店 銀座のカフェ「カフェーパウリスタ」
◎獅子文六 ── 「わが酒史」の人生
大食漢の作家「獅子文六」の誕生/家での獅子文六/グルメのいろいろ/「わが酒史」こそ人生
◎江戸川乱歩 ── うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと
作家江戸川乱歩の誕生/転居、転職の達人/描かれた〈食〉/ソトとウチとの〈食〉
☆コラム◉作家の通った店 「てんぷら はちまき」
◎宇野千代 ── 手作りがごちそう
恋に「生きて行く私」/凝った食生活/手作りに凝る/長生きの秘訣
◎稲垣足穂 ── 「残り物」が一番
足穂ワールド/明石の食べもの/「残り物」が一番/「おかず」より酒・煙草/観音菩薩
◎小林秀雄 ── 最高最上のものを探し求めて
評論家小林秀雄の誕生/「思想」と「実生活」/妹から見た小林秀雄/酒と煙草のエピソード/江戸っ子の舌/最高最上のものを探し求めて
◎森茉莉 ── おひとりさまの贅沢貧乏暮らし
聖俗兼ね備えた少女のようなおばあさん/古い記憶にある味/おひとりさまの贅沢貧乏暮らし
☆コラム◉作家の通った店 「邪宗門」
◎幸田文 ── 台所の音をつくる
「もの書きの誕生」/幸田文の好物/食べるタイミングの大切さ/台所道具へのこだわり/心をつぐ酒/台所の音をつくる
◎坂口安吾 ── 酒と薬の日々
作家坂口安吾の誕生/好物と苦手なもの/酒と薬の日々/安吾と浅草/桐生時代
◎中原中也 ── 「聖なる無頼」派詩人
詩人中原中也の誕生/子供そのものだった中也/葱とみつば/銀杏の味/最期の煙草
◎武田百合子 ── 「食」の記憶
作家武田百合子の「生」/『富士日記』より/〈食〉の記憶
◎山口瞳 ── 〈食〉へのこだわり
サラリーマンから専門作家へ/アンチグルメの〈食〉へのこだわり/山口瞳が通った店/家庭での食生活
◎藤沢周平 ── 〈カタムチョ〉の舌
作家藤沢周平の誕生/〈海坂藩〉そして庄内地方の〈食〉/父としての藤沢周平
おわりに
主な参考文献