出版書誌データベース

「血液型ブーム」が去った現在、あらためて血液型と性格の関連を再評価し、ブームの実態を心理学的に検証する。血液型性格研究において歴史的かつ重要な文献資料も充実。

第Ⅰ部　血液型性格の歴史的展開
　第1章　血液型性格の歴史的展開
　第2章　パーソナリティ心理学と血液型性格判断
　第3章　大村政男と血液型性格心理学
　第4章　「血液型人間学」に踊った人々

第Ⅱ部　データに見る血液型性格
　第5章　血液型性格を信じる理由
　第6章　血液型性格の虚妄性
　第7章　血液型性格の差別性
　終　章　「血液型性格」とは何だったのか

第Ⅲ部　資　料
　資料1　血液型による気質の研究（古川竹二）
　資料2　血液型ステレオタイプについて（詫摩武俊・松井 豊）
　資料3　血液型による性格の相違に関する統計的検討（松井 豊）
　資料4　血液型ステレオタイプの変容の形──ステレオタイプ変容モデルの検証（上瀬由美子・松井 豊）
　資料5　血液型と性格の無関連性──日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠（縄田健悟）

編著：山岡　重行
※初版刊行時のものです
山岡重行（やまおか・しげゆき）
聖徳大学心理学科准教授。博士（心理学、立教大学）。
主な著書に『腐女子の心理学』（2016年）、『腐女子の心理学2』（2019年）、『サブカルチャーの心理学』（編著、2020年）、『サブカルチャーの心理学2』（編著、2023年、以上福村出版）。

他著：サトウ　タツヤ
※初版刊行時のものです
サトウタツヤ（さとう・たつや）
立命館大学総合心理学部教授・学部長。博士（文学、東北大学）。専門は文化心理学、質的探究、心理学史。
主な著書に『臨床心理学史』（2021年、東京大学出版会）、『臨床心理学小史』（2022年、筑摩書房）、『オール・ザット・血液型』（共著、1996年、コスモの本）、『TEMではじめる質的研究』（編著、2009年、誠信書房）、『質的研究法マッピング』（共編、2019年、新曜社）、“Making of the future: The Trajectory Equifinality Approach in cultural psychology”（共編著、2016年、Information Age Publishing）など。

他著：渡邊　芳之
※初版刊行時のものです
渡邊芳之（わたなべ・よしゆき）
1962年、新潟県高田市（現在の上越市）生まれ。帯広畜産大学人間科学研究部門教授。博士（心理学、東京国際大学）。帯広畜産大学附属図書館長。
主な著書に『性格とはなんだったのか』（2010年、新曜社）、『心の臨床を哲学する』（共著、2020年、新曜社）、『障害理解のリフレクション』（共著、2023年、ちとせプレス）、『カルドゥッチのパーソナリティ心理学』（共監訳、2021年、福村出版）などがある。