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PHP文庫

知らないとヤバい民主主義の歴史

著:宇山 卓栄

紙版

内容紹介

専制主義国家の台頭、格差の拡大、投票率の低下、貧困層の増加……国民が「主人公」のはずの民主主義国で弱肉強食の世界が広がりつつある。
民主主義は非常に脆い制度なため、この弱点を知らないと次第に「自由」「平等」は損なわれてしまうのだ。
民主主義の欠陥・限界を歴史から学ぶ。
かつて、チャーチルが「民主主義は最悪の政治形態であると言える。ただし、これまで試されてきた、全ての政治制度を除けば」と言っているように、民主主義は酷い制度です。しかし、歴史を振り返ってみれば、民主主義が現れる以前の政治制度はもっと酷いものでした。我々は民主主義という制度の枠組みを放棄したり、破壊したりすることはできません。民主主義とともに生きていくしかないのであれば、我々は民主主義について、よく知らなければなりません。(「はじめに」より)
●最も民主主義的と評価されたヒトラー
●社会主義は民主主義の最終形態?
●専制主義国家が支持されるのはなぜ?
●国民が「主人公」というまやかし
●民衆に国家を統治する能力はない⁉
●民主主義の欠陥から生じた南北戦争
●民主主義が豊かさを生むのか?
●民主主義は国民のための制度か?
間接民主主義は民主主義ではない?
民衆をバカ呼ばわりしたニーチェとオルテガ
●歴史が証明する民主主義の限界
●民主主義が格差を生むという矛盾
●官僚の腐敗は永遠に解決不可能?
世界史の事例から民主主義の正体を暴く!
『世界史で学べ! 間違いだらけの民主主義』を改題し文庫化。

著者略歴

著:宇山 卓栄
1975年、大阪生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。代々木ゼミナール世界史科講師を務め、著作家となる。テレビ、ラジオ、 雑誌、ネットなど各メディアで、時事問題を歴史の視点でわかりやすく解説。
主な著書に『民族と文明で読み解く大アジア史』(講談社)、『「民族」で読み解く世界史』『「王室」で読み解く世界史』『「宗教」で読み解く世界史』『世界「民族」全史』(以上、日本実業出版社)、『経済で読み解く世界史』『朝鮮属国史』(以上、扶桑社)、『世界史で読み解く天皇ブランド』(悟空出版)などがある。

ISBN:9784569903217
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:318ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2023年06月
発売日:2023年06月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDTS