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日本の水商売

法哲学者、夜の街を歩く

著:谷口 功一

紙版

内容紹介

法哲学者が「夜の街をめぐる旅」の記録と記憶を綴るノンフィクション。ホメロス・後鳥羽上皇からニーチェ・サンデルまでを参照しながら、スナック・ラウンジ・クラブ・バーなど「夜の公共圏」としての水商売の社会的意義を浮き彫りにする。
「日々、何の変哲もない営業を続ける自営業者たちこそがデモクラシーの担い手である」(著者)。
ウイルスと風説で汚された独立起業家・労働者の誇りを取り戻し、自由とコミュニティ再生への道を照らす一冊。

第1章:狙われた街・すすきの(北海道札幌市)
第2章:弘前、クラスター騒動の真実(青森県弘前市)
第3章:いわき、非英雄的起業家の奮闘(福島県いわき市)
第4章:夜の庭としての武蔵新城(神奈川県川崎市)
第5章:甲府という桃源郷(山梨県甲府市)
第6章:小倉で戦争を想う(福岡県北九州市)
第7章:雲伯、神々の国と鬼太郎のまち(鳥取県米子市・境港市、島根県松江市)
第8章:別府の盛り場を支える「ちはら三代」(大分県別府市)
第9章:浜松、「検証と反省」に思いを馳せて(静岡県浜松市)
第10章:十勝のスナックと地域のつながり(北海道新得町・帯広市)
第11章:「東京右半分」であふれる商売の熱量(東京都北区赤羽・荒川区西尾久)
第12章:小さなオデュッセウスの帰還(東京都渋谷区・中央区銀座)
終章:「夜の街」の憲法論

著者略歴

著:谷口 功一
1973年、大分県別府市生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京都立大学法学部教授。専門は法哲学。

ISBN:9784569854458
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2023年04月
発売日:2023年04月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN