中学生活をごくフツーに過ごしていた中二の森あずみ。ある日突然、月が見えなくなった。皆には見えているのに、何故? その答えさがしにつきあってくれたのは、親友のエミだったが何も解決方法はみつからない。焦るあずみに、クラスでも隠れファンの多い天文部の遠夜が近づいてきた。そして、「ぼくのことを思い出して、そうしたら月を返す」と謎の言葉を告げる。パニックになるあずみは、なぜか親友のエミにさえ告げられないものを彼に感じていた。訴えるように遠夜の瞳があずみをとらえる時、彼女の中のなにかが疼く。それをさがし始めたあずみ。ずっと前、月の輝く夜に交わした約束。そして、封印された記憶。ゆっくりふたりの関係があきらかになり、そして、訪れる別れ。▼ひとりになることを恐がる平凡な女の子が、恋を通して少し強くなる。自分そして、友達、両親。全てを大人として少しずつとらえなおす少女の成長を描いたミステリアス・ファンタジー。