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PHP文庫

旅順攻防戦の真実

乃木司令部は無能ではなかった

著:別宮 暖朗

紙版

内容紹介

日露戦争の最終的な勝敗を大きく左右した“旅順要塞”をめぐる激闘――。第三軍司令官として、かつてない予想外の一大消耗戦を指揮した乃木将軍は、その陥落までに夥しい味方の犠牲を払ったことから、歴史的に非難されるケースが多い。だが、その評価は本当に正しいものだろうか?▼本書は、露土戦争や第一次世界大戦で起こった、ヨーロッパの要塞攻略戦・築城学をふまえながら、旅順攻防戦と乃木希典を再評価していく画期的な一冊。▼「旅順要塞はブリアルモン式要塞である」「歩兵の突撃だけが要塞を落とせる」「独創的な乃木司令部の突撃壕」「海軍がまた騒ぎはじめた」「重要なのはどこを攻めるかではなく、どれだけ敵を消耗できるか」「軍司令官の評価はどうあるべきか?」など、決戦場となった二〇三高地戦の真の狙いと、その後の戦いに大きな影響を与えた乃木司令部の“革新的戦術”を明らかにする!▼『「坂の上の雲」では分からない旅順攻防戦』を改題。

目次

[対談]架空戦史から戦訓を引き出す危うさ(兵頭二十八・別宮暖朗) ●第1章 永久要塞など存在しない ●第2章 歩兵の突撃だけが要塞を落とせる ●第3章 要塞は攻略されねばならない ●第4章 失敗の原因は乃木司令部だけにあるのではない ●第5章 ロシア軍は消耗戦に敗れた ●第6章 旅順艦隊は自沈した ●第7章 軍司令官の評価はどうあるべきか 

ISBN:9784569666051
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:368ページ
定価:648円(本体)
発行年月日:2006年05月
発売日:2006年05月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JW