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PHP新書

無条件降伏は戦争をどう変えたか

著:吉田 一彦

紙版

内容紹介

第二次世界大戦最中の1943年、カサブランカ会談において、アメリカ大統領ルーズベルトは日独伊に「無条件降伏」を突きつけた。いかなる妥協も許さないその要求は、連合国首脳をも驚かせ、枢軸国側は必死の抵抗を試みた。結果として戦争は長期化し、双方に多大な犠牲をもたらしたのだ――。▼「個々の戦闘で相手側の部隊などに無条件降伏を迫る事例は、これまでの戦争にもあったが、一国に対してそれを公然と要求したのは、第二次世界大戦がはじめてである。しかもそれによって、相手国を根本的に変革しようというのであるから、歴史上未曾有の出来事と言わねばならないだろう」▼なぜアメリカは無条件降伏に固執したのか? 前代未聞の過酷な要求は、どのような契機で生まれ、従来の戦争観をいかに変えたのか? 戦争に対するアメリカの潜在意識をあらためて問いなおす意欲作。

目次

●第1章 発端、それはカサブランカ会談 ●第2章 苦肉の目眩まし作戦―ダルラン取引と無条件降伏 ●第3章 スターリングラードの悲劇―逃げ場のない戦争へ ●第4章 ヒトラー暗殺計画とドイツ抵抗運動 ●第5章 対独強攻策・モーゲンソー計画の波紋 ●第6章 激戦の背後に潜む無条件降伏要求 ●第7章 アイゼンハワーをねらった男 ●第8章 もし無条件降伏要求がなかったら 

ISBN:9784569640419
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:740円(本体)
発行年月日:2004年12月
発売日:2004年12月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHB