2000年も昔のローマ哲学が、いまだに色あせることなく、現代社会に生きる私たちに好まれるのは、なぜだろうか。▼それはローマの哲学者たちが、学問としての哲学を述べているのではなく、日常的な出来事を題材として、人生をいかに生きるべきかを説いているからである。▼「後悔は苦痛を倍加する」「度の過ぎた期待は、大きな過ちのもととなる」「忠告には、熟慮と感情の細やかさが必要不可欠だ」などのローマの哲学者たちの知恵は、人間が人の世をどう生きたらいいかをやさしく教えてくれる。▼本書では、内省的側面を持つセネカやマルクス・アウレリウスのようなローマの代表的な哲学者の見解と、常に生活の知恵、が議論の中心となり、実用的側面を持つプルタルコスの見解を対照させて、ローマの人生哲学を学んでいく。▼ローマの賢人たちが、不安な現代社会を毅然と生き、誰でも幸せに人生を送れる知恵を私たちに授けてくれる。