大警視・川路利良
日本の警察を創った男
著:神川 武利
紙版
内容紹介
川路利良(かわじとしよし)は、名実ともに「日本の警察の父」である。世間一般で、水戸黄門といえば水戸光圀のことであるように、警察関係者の間では、大警視といえば川路のことであるのだ。彼は、薩摩藩の貧しい身分に生まれ、刻苦勉励して西郷隆盛に認められた。その理解の元で、日本の警察の母体となる「邏卒隊」を組織し、この育成にあたる。ところが、西郷は征韓論によって下野し、やがて西南の役を起こす。川路は、大恩ある西郷への私情を懊悩の上乗り越えて、官軍として、大義に生きることを選ぶ。この後、さらに警察制度の構築に邁進し、近代警察の形と魂を見事に創り上げた。その精神は、今も警察官の範とされている。本書は、その生涯を、元警察幹部であった著者が渾身の筆で綴った書き下ろし長編小説である。
目次
●第1章 赤坂喰違事件と警視庁創設 ●第2章 身分低く貧しい生まれの中で文武に励む ●第3章 生麦事件と薩英戦争 ●第4章 蛤御門の変 ●第5章 江戸の捕物帳 ●第6章 血風すさぶ鳥羽、伏見 ほか
ISBN:9784569625911
。出版社:PHP研究所
。判型:4-6
。ページ数:368ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2003年01月
。発売日:2003年01月27日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。