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PHP新書 170

龍の文明・太陽の文明

著:安田 喜憲

紙版

内容紹介

北方を起源とし、覇権主義的な性格を持っていた龍の文明。一方、南の長江流域で発祥し、再生と循環の世界観を基本とした太陽の文明。約七千年前、この全く性質の異なる二つの文明が中国大陸の北と南に存在した。▼その後、二つの文明は衝突し、結果、漢民族支配の龍型・中華文明が覇権を握ることになった。そして太陽の文明は滅び、一部は少数民族と日本民族へと受け継がれ生き残る。▼著者は、「環境考古学」という分野を日本で初めて確立した。現在手がけている「長江文明の探求」プロジェクトを通して、「長江文明の担い手は苗族をはじめとする少数民族だった」ことを発見。その成果を本書で発表している。▼内容、〇龍と王権〇南北構造のルーツ〇なぜ日本人は雲南省に共感するのか〇稲作漁撈文明の系譜――日本文明の源流を問う〇覇権主義から環境主義へ、など。▼南北文明の壮大な興亡の歴史を読み解きながら、日本と中国の古代史に貴重な1ページを加える一冊。

目次

●第1章 龍の文明 ●第2章 鳳凰と太陽――稲作・漁撈民のシンボル ●第3章 北の龍・南の鳳凰 ●第4章 稲作・漁撈文明の系譜――日本文明の源流を問う ●第5章 東洋文明の復権

ISBN:9784569617350
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:192ページ
定価:660円(本体)
発行年月日:2001年09月
発売日:2001年09月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPC