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社会的ジレンマ

「環境破壊」から「いじめ」まで

著:山岸俊男

紙版

内容紹介

「自分一人ぐらいは」という心理が集団全体にとっての不利益を引き起こす社会的ジレンマ問題。違法駐車、いじめ、環境破壊等々、現代社会で起こっている多くの問題はこの「社会的ジレンマ」と見ることができる。▼著者は数々の調査・実験・シミュレーションから、人間は常に自分の利益を大きくすることだけを考えて「利己的」な行動をとるわけではなく、多くの場合、「みんながするなら自分も」という原理で行動することを明らかにした。そしてこの「みんなが」原理こそが人間が社会環境に適応するために進化させてきた「本当のかしこさ」ではないかと指摘する。▼『信頼の構造』『安心社会から信頼社会へ』などの話題作を発表し、心と社会との関係について、認知科学・心理学・社会学・経済学など多方面からユニークな研究を展開する著者。本書も、これからの社会や教育のあり方を考える上で、お説教的な精神論の限界を乗り越える重要なヒントを与えてくれる。

目次

●第1章 イソップのねずみと環境破壊 ●第2章 社会的ジレンマの発生メカニズム ●第3章 不信のジレンマと安心の保証 ●第4章 ジレンマを居きる ●第5章 「かしこさ」の呪縛を超えて ●第6章 社会的ジレンマの「解決」を求めて

ISBN:9784569611747
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:232ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2000年06月
発売日:2000年06月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB