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エクス・リブリス・クラシックス

スクープ

著:イーヴリン・ウォー
訳:高儀 進

紙版

内容紹介

初期傑作長篇、待望の本邦初訳!
 英国の巨匠ウォーは、代表作『黒いいたずら』、『ピンフォールドの試練』(以上、白水社)をはじめ、ベストセラーとなった『ブライヅヘッドふたたび』など、依然として高い人気を誇る。本書は、アフリカの架空の国の政変と報道合戦の狂奔を、辛辣な諷刺とユーモアたっぷりに描く、初期傑作長篇。本邦初訳。
 新聞で「田園便り」を担当する独身男ウィリアムは、手違いから、突如外国特派員に任命される。派遣されたのは、政変が噂されるアフリカの独裁国家。怪しいスパイや政商が暗躍し、ライバル記者たちが報道合戦を繰り広げるなか、ウィリアムは人生初の恋に落ち、思いがけずスクープをものにするのだが……。
 ウォーは新聞記者としてアフリカに派遣され、実際に報道合戦を体験しており、本書を「ジャーナリズムに対する軽い諷刺」と述べている。一九三八年に発表され、今なお「現代の古典」として不動の地位を占めている作品だ。二〇〇三年、『ガーディアン』紙上で「古今の名作小説一〇〇」に選出され、二〇一四年、『テレグラフ』紙上でも「絶対必読の小説一〇〇」に選出されている。

著者略歴

著:イーヴリン・ウォー
1903~1966年。イギリスの作家。1928年、教師時代の体験を基にした『大転落』を発表。『卑しい肉体』(30)では第一次大戦後の「陽気な若者たち」を取り上げ注目された。『黒いいたずら』(32)、『一握の塵』(34)など、辛辣な諷刺とユーモアに溢れた作品で人気を博す。作風を一転し、貴族の生活を描いた『ブライヅヘッドふたたび』(45)はアメリカでベストセラーとなった。

ISBN:9784560099070
出版社:白水社
判型:4-6
ページ数:290ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2015年05月
発売日:2015年05月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB