はじめにかえて――わたしが川上小学校にたどりつくまで
序章 学校給食の教育的意義を問い直す
1 「食べること」と「学ぶこと」がかさなる学校給食
2 問題の所在
3 本書の構成
□第Ⅰ部 教育として位置付く日本の学校給食
第1章 日本における給食の歴史
1 救済期――苦境にある子どもたちのための給食 1889~1953年
2 一般化期――ほとんどの子どもたちが給食を享受 1954~1975年
3 高品質化期――複雑化する子どもの食の危機に対応する 1976~2004年
4 食育期――給食を通じて子どもたちに食育を 2005~2019年
5 2020年以降の学校給食
第2章 日本の給食・食教育に関する用語解説
1 学校給食
2 給食教育
3 食育
4 食教育
5 食に関する指導
6 給食指導
7 学校栄養士(学校栄養職員、栄養教諭)
第3章 学校教育における給食の位置付けと変遷
1 教育の目的「人格の完成」
2 学校給食の目標・ねらい
第4章 学校給食と「子どもの学び」
□第Ⅱ部 川上小学校の〝給食教育〟で子どもたちは何を学んだのか
第5章 本研究の検討方法について
1 川上小学校の給食に関する先行研究
2 本研究の目的
3 調査方法
4 分析の視点
5 倫理的配慮
第6章 川上小学校の給食の変遷――地域に根ざした米飯給食として著名な存在
1 川上地域の環境と歩み
2 味噌汁給食期(戦前?1961年頃)
3 弁当米飯給食期(1961?1976年)
4 川上給食教育期(1976?1987年)
第7章 インタビューより①――給食婦・さっちゃんを中心とした〝給食教育〟
1 「さっちゃん」と親しまれた安達幸子さん
2 川上小学校のおいしい給食
(1)厳選された食材(2)栄養バランスと教育活動と食材の旬が考えられた献立(3)手間を惜しまない
3 川上給食教育の様相
(1)川上小給食のはじまり/(2)食堂(ランチルーム)・米飯給食の開始/(3)持ち寄り給食・旬の献立/(4)集団教育/(5)労働教育/(6)保護者や地域住民との協働
4 さっちゃんと〝良いペア〟の福井さん――忘れたら箸作る実践――
5 川上給食の教育方針とは
第8章 インタビューより②――川上小学校教頭・渋谷忠男が創造したもの
1 渋谷忠男が創造する教職員集団とは
2 誰が読んでもわかる教育目標
3 川上地域生活実態調査運動を通じて地域集団を動かす
4 地域の課題を学校が教育課題として引き受ける
5 「勉強せんと百姓せんなんど」と労働教育
6 学校にいるすべての大人が教育者である
第9章 インタビューより③――卒業生の記憶
1 卒業生へのインタビュー調査とそのデザイン
2 インタビュー調査の方法
3 インタビューデータ分析の視点
4 分析手順1 テクスト生成
5 分析手順2 アイディア会議「〝給食ストーリー〟生成」
6 分析手順3 アイディア会議「全体の結果生成」
7 倫理的配慮
8 卒業生それぞれの給食ストーリー
(1)いちた〈A〉さんストーリー/(2)ふゆみ〈B〉さんストーリー/(3)さいすけ〈C〉さんストーリー/(4)ようこ〈D〉さんストーリー/(5)ごろう〈E〉さんストーリー/(6)むつえ〈F〉さんストーリー
9 給食について覚えていること
(1)給食の印象 /(2)食堂(ランチルーム、給食室)・異学年合同班(縦割り班、チーム給食)について/(3)給食のメニュー、好きなもの・苦手なもの等 /(4)残食 /(5)作り手のこと
10 給食教育――労働教育に関連した話
(1)農園作業/(2)自然野草の採取/(3)給食当番/(4)箸作り/(5)持ち寄り食材
11 川上給食教育における子どもたちと大人たちとの関係……243
(1)横並びの関係になる給食時間 /(2)感謝・尊敬の気持ちが生まれる/(3)先生は〝おもしろい〟/(4)〝おじいちゃんおばあちゃん〟は貴重な存在
第10章 川上小学校の〝給食教育〟における学び
1 楽しい思い出として覚えている
2 子どもに応じて引き出された給食教育における「学び」
3 人と人との関係を育む
終章 子どもの学びを大切にする学校給食の未来
1 子どもの学びからみる学校給食の教育的意義とは
(1)学校給食の教育的意義/(2)教育的意義3つの位置関係
2 これからの給食を通じた教育活動に向けて――実践の内容を真似する必要はない
(1)川上小学校の給食教育におけるエピソードの解釈/(2)本研究から導き出される仮説
おわりにかえて――給食をめぐるわたしの記憶から