【改訂第2版 巻頭言】
近年,医療における「栄養」の位置づけが大きく変化しつつあります.高齢化社会の進展とともに,栄養状態が疾病の予後や治療成績に密接に関与することが明らかになり,がんの周術期管理,慢性疾患,高齢者医療,緩和ケアなど,幅広い臨床領域で栄養治療が重要視されています.
このような背景のもと,国際的にはGlobal Leadership Initiative on Malnutrition(GLIM)基準が普及し,標準化された栄養障害の診断が実臨床でも導入されつつあります.
国内では2024 年度の診療報酬改定において,「栄養スクリーニング」「栄養評価」「栄養管理計画の策定」などが一般病棟入院基本料の要件として明記され,栄養が医療の周辺から“基盤” へと位置づけられる時代が到来しました.さらに,WHO が進めるICD-11 への改訂において,GLIM 基準によって定義される成人の「低栄養」を疾患として位置づけるコード化が予定されています.このような流れのなか,2024 年に当学会は「日本栄養治療学会」へと名称を変更いたしました.これは,栄養を単なる補助的手段ではなく,“治療そのもの” として捉える時代への転換を明確に示すものです.
本書『JSPEN テキストブック』は,その理念のもとに編纂された,まさに「知の体系」としての教材です.基礎から臨床応用に至るまでの科学的知見を網羅し,医師,看護師,管理栄養士,薬剤師,歯科医師,リハビリ職種など,日々の医療現場で栄養治療に携わる多職種にとって,それぞれの立場から活用できる実践的な内容となっています.特に,チーム医療の要となるNST(栄養サポートチーム)の活動においては,職種間の共通理解と判断基準が不可欠です.多様な患者に対応する栄養治療は,決して一律的な介入ではなく,患者一人ひとりの状態に応じた「個別化」が求められる領域です.標準化された知識に立脚しながら,臨床において柔軟に応用できる実践力こそが,現代の栄養治療において最も重要な資質のひとつといえるでしょう.
私自身,外科診療の現場で,術前の栄養状態が治療計画や術後の転帰に大きく影響する事例を数多く経験してきました.その経験を踏まえても,本書に示された知見は,今後の臨床現場を支える栄養治療の“基盤” として,極めて意義深いものと確信しています.
本書が,すべての医療職にとっての羅針盤となり,栄養を中心に据えたより良いチーム医療の実現に資することを,心より願っております.
最後になりましたが,本書の執筆や編集にご尽力いただきましたすべての方々に厚く御礼申し上げます.
2026 年2 月吉日
一般社団法人 日本栄養治療学会 理事長
市川 大輔
【改訂第2版 序文】
医療が高度化している現在,チーム医療の重要性はいうまでもない.各々の専門医療職が強みを発揮し,情報共有のもとに連携をしながら治療を進めることで,医療の質が高まり,転帰の改善につながる.栄養サポートチーム(nutrition support team:NST)はチーム医療の最たるものといえる.日本静脈経腸栄養学会(現:日本栄養治療学会)では,2001年にNSTプロジェクトを設立し,NSTの普及に貢献してきた.2005年にはNSTの稼動が日本病院機能評価機構の評価項目となり,2006年には栄養管理実施加算が新設されたことで多くの病院でNSTが立ち上がった.さらに2010年には栄養サポートチーム加算が新設され,2012年には,栄養管理実施加算が入院基本料に包括されることとなり,入院時の栄養アセスメントがすべての入院患者の必須要件となったことは栄養治療の重要性を裏付けるものである.
本学会では,2008年に『コメディカルのための静脈経腸栄養ハンドブック』を発刊した.2011年には,認定医・指導医制度が発足することとなり,メディカルスタッフのみならず,医師も対象とした『静脈経腸栄養ハンドブック』が発刊された.さらに2017年には,『一般社団法人日本静脈経腸栄養学会 静脈経腸栄養テキストブック』を発刊し,サルコペニアや悪液質など,新たな栄養病態の解説も加えた.そして2021年に『日本臨床栄養代謝学会JSPENテキストブック』を発刊した.本テキストブックは,解剖から生理,生化学,経腸栄養,静脈栄養,さらには各病態における栄養管理までの幅広い内容について,それぞれ第一人者の先生に詳説いただいた.臨床栄養に関する機器や製剤についても解説を加えている.本書がNST 専門療法士の認定試験や認定医試験のテキストブックとしてはもちろん,多くの臨床栄養に関わる医療者に活用されてきたことは嬉しい限りである.一方,臨床栄養は日々進歩し,新しい概念や治療が導入されている.臨床栄養を取り巻く環境も変化し,本学会も日本栄養治療学会へ改称した.初版の発刊から5年近くが経過し,本テキストブックの内容も臨床栄養の進歩に沿ってブラッシュアップが必要になったことから,今回,改訂第2版を刊行する運びとなった.
栄養不良は,あらゆる疾患,病態においてリスクとなり,治療成績を低下させることは多くの研究から実証されている.また,栄養治療・栄養管理の重要性は,病院における入院患者のみならず,高齢者施設入所者,在宅医療における患者においても同様である.今後,超少子高齢社会を迎えるわが国では,病院のみならず,在宅医療においても,さらにレベルの高い栄養療法が必要となってくる.刷新された本テキストブックがわが国の栄養教育に広く活用されることを願っている.
末筆ながら,本書の編集にご協力いただいた鍋谷圭宏先生,編集協力の先生方ならびに執筆者の先生方,編集に携わった南江堂の面々に心から御礼申し上げる次第である.
2026年2月吉日
責任編集
一般社団法人 日本栄養治療学会 理事
千葉 正博
亀井 尚
【目次】
第1章 解剖と生理・生化
Ⅰ.解 剖
A.口腔・咽頭
1 口 腔
2 咽 頭
3 嚥下に関わる解剖と機能
B.上部消化管
1 食 道
2 胃
3 十二指腸
C.肝 臓
1 肝の血流支配,区域・亜区域分類
2 肝静脈
3 肝小葉と肝細胞索
D.胆道,膵臓
1 胆道の解剖
2 膵臓の解剖
E.下部消化管
1 下部消化管の定義と区分
2 下部消化管の構造
3 下部消化管の血流支配
4 下部消化管の神経支配
5 下部消化管の主な機能
Ⅱ.消化と吸収
1 消化とは
2 吸収とは
Ⅲ.生化学
A.蛋白代謝(同化と異化を含めて)
1 異化と同化
2 アミノ酸と蛋白質
3 アミノ酸代謝
4 臨床でのアミノ酸動態
B.糖質代謝
1 糖質の役割
2 糖質の基本構造
3 糖質の消化・吸収
4 グルコースの貯蔵と血糖の恒常性
5 糖質の燃焼
6 臓器(器官)における糖質の消費
7 糖新生
8 ペントースリン酸経路
9 脂肪新生
10 糖蛋白質の形成とその役割
C.脂質代謝
1 脂質とは
2 脂肪酸および中性脂肪の代謝
3 リン脂質の代謝
4 コレステロールの代謝
5 脂肪乳剤の代謝
D.微量栄養素
1 微量栄養素
2 ビタミン
3 静脈栄養,経腸栄養管理におけるビタミン製剤投与
4 微量元素
5 静脈栄養,経腸栄養管理における微量元素投与
E.食物繊維
1 食物繊維とは
2 食物繊維の必要量
3 食物繊維の種類
4 食物繊維の生理効果
5 臨床栄養分野での食物繊維の生理作用
6 サプリメントとしての食物繊維
7 食物繊維の投与方法
Ⅳ.水と電解質
1 輸液とは
2 生体水分と血液循環系との関係性
3 生体内水分量とその分布
4 体液中の電解質の役割と組成
5 浸透圧・張度と体液移動
6 輸液製剤の種類と特徴
7 体液電解質異常と輸液
Ⅴ.酸・塩基平衡
1 酸・塩基とは
2 pHとは
3 Henderson-Hasselbalchの式
4 緩衝系とは
5 代謝性変化とは
6 アニオンギャップ
7 base excess
8 pHと血清カリウム濃度
9 酸・塩基平衡異常
10 血液ガスの読み方
第2章 栄養療法の基礎
Ⅰ.栄養不良の病態生理
1 栄養とは,栄養不良とは
2 栄養素の機能的分類
3 エネルギー源が不足するとどうなるか
4 体組織構成成分が不足するとどうなるか
5 調整成分が不足するとどうなるか
6 蛋白エネルギー低栄養状態(PEM)
7 GLIM基準による低栄養の分類
Ⅱ.ロコモティブシンドローム,フレイル,サルコペニア
1 ロコモティブシンドローム(ロコモ)
2 フレイル
3 サルコペニア
4 ロコモ,フレイル,サルコペニアの関係
Ⅲ.栄養評価
A.栄養スクリーニング,アセスメント
1 栄養不良と栄養管理のプロセス
2 栄養スクリーニングツール
3 栄養アセスメントツール
4 栄養スクリーニング・アセスメントに用いるツールの比較
5 その他の予後予測指数
B.身体計測
1 身 長
2 体 重
3 皮下脂肪厚
4 上腕周囲長(AC),上腕筋囲長(AMC),上腕筋面積(AMA)
5 下腿周囲長(CC)
6 握 力
7 ウエスト/ヒップ比,ウエスト周囲径
8 新生児・乳幼児・小児における身体計測
C.生化学的指標
1 生化学的検査
2 血球検査
3 血液凝固系検査
D.免疫能評価
1 栄養評価における免疫能の位置付け
2 免疫能が栄養評価に使用されてきた歴史
3 古典的な栄養不良(PEM)が免疫能に及ぼす影響
4 微量栄養素と免疫能
5 これまで栄養評価に使用されてきた主な免疫能指標とその検査方法
6 免疫能の指標を使用した予後予測指数
E.窒素代謝および窒素平衡
1 窒素代謝
2 窒素バランス(NB)
3 非蛋白カロリー/窒素比(NPC/N比)
F.間接熱量測定
1 間接熱量測定とは
2 間接熱量計の種類
3 測定時の注意点
4 臨床での活用
G.インピーダンス法と二重エネルギーX線吸収測定法
1 生体電気インピーダンス法(BIA)
2 二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)
H.GLIM基準
1 栄養評価の意義と低栄養
2 低栄養診断に至るまでの栄養評価のプロセス
3 GLIM基準の概要
4 筋肉量の評価
5 炎症評価とその意義
6 GLIM基準の実用性と臨床応用
7 本邦におけるGLIM基準の普及と課題
8 今後の展望
Ⅳ.日本人の食事摂取基準(2025年版)
1 日本人の食事摂取基準の意義
2 2025年版における改定のポイント
3 日本人の食事摂取基準の概要
4 食事摂取基準の活用
5 エネルギー必要量およびエネルギー管理
6 各論(エネルギー産生栄養素を中心として)
7 生活習慣病および生活機能の維持・向上に係る疾患等とエネルギー・栄養素との関連
第3章 経腸栄養法と静脈栄養法
Ⅰ.栄養療法の選択基準
1 栄養療法とは
2 栄養療法の種類と基本原則
3 各種栄養法の特徴
Ⅱ.栄養素投与量の決定法
1 病状が比較的安定しているとき
2 病状が不安定なとき
3 慢性臓器障害がある場合
Ⅲ.経腸栄養法
A.投与方法
1 経腸栄養の適応
2 投与経路の選択
3 投与スケジュール
コラム 半固形栄養
B.経腸栄養剤の種類と選択
1 経腸栄養剤の種類と適応
2 半固形状流動食の特徴と意義
3 粘度可変型流動食の特徴と意義
4 経腸栄養剤における食物繊維
5 経腸栄養剤投与時の低ナトリウム血症
6 経腸栄養剤の選択
7 病態別経腸栄養剤の選択
C.経腸栄養法の管理
1 経口栄養法の管理
2 経管栄養法の管理
3 経管栄養時の栄養剤投与に必要な器具の管理
4 経腸栄養剤投与中の体位
5 経腸栄養剤の投与速度
6 投与される患者の管理
D.経腸栄養法における薬剤投与(簡易懸濁法)
1 経腸栄養法における薬剤の投与方法と問題点
2 簡易懸濁法:錠剤粉砕やカプセル開封をせず経管投与する方法
3 簡易懸濁法を行うための資料:『内服薬 経管投与ハンドブック』
4 国際規格コネクタISO80369-3を用いた際の簡易懸濁法
5 簡易懸濁法のメリット
6 簡易懸濁法の全国普及率
E.経腸栄養の合併症とその対策
1 カテーテルに関連した合併症
2 消化器に関連した合併症
3 代謝に関連した合併症
F.胃瘻・空腸瘻の造設と管理
1 胃 瘻
2 空腸瘻
コラム PTEG
Ⅳ.静脈栄養法
A.投与経路(PICCを含めて)
1 静脈栄養法の投与経路の特徴
2 末梢静脈栄養法
3 中心静脈栄養法
B.静脈栄養剤の種類と組成,特徴
1 輸液療法の目的
2 電解質輸液
3 アミノ酸輸液
4 病態別アミノ酸輸液
5 末梢静脈栄養剤
6 高カロリー輸液用基本液
7 高カロリー輸液用キット製剤
8 脂肪乳剤
C.静脈栄養法における薬剤・栄養素
1 静脈栄養における糖質
2 静脈栄養におけるアミノ酸
3 静脈栄養における脂質
4 静脈栄養におけるビタミンと微量元素
5 静脈栄養における薬剤の混合と配合変化
D.静脈栄養法の管理
1 静脈栄養法の分類と基本的な考え方
2 末梢静脈栄養(PPN)管理の実際
3 中心静脈栄養(TPN)/補完的中心静脈栄養(SPN)管理の実際
E.中心静脈カテーテル挿入・留置時の合併症と対策
1 代表的な機械的合併症
2 末梢挿入式中心静脈カテーテル(PICC)の合併症
3 カテーテル挿入手技における合併症対策
F.カテーテル関連血流感染症(CRBSI)の診断と治療
1 CRBSIの診断・治療の必要性
2 カテーテル関連の感染の特徴
3 CRBSIの診断
4 CRBSIの治療
5 CRBSIの予防
6 CRBSIとTPN
G.末梢静脈栄養の方法と実際
1 末梢静脈栄養とは
2 末梢静脈栄養の適応
3 末梢静脈栄養の実際
H.静脈栄養における代謝性合併症
1 静脈栄養における代謝性合併症のリスクマネジメント
2 エネルギー産生栄養素(三大栄養素)
3 その他の栄養素・水分に関連した代謝性合併症
Ⅴ.栄養管理についての説明・指導
1 説明・指導の対象
2 栄養管理の目的の共有
3 栄養管理の目標設定
4 栄養管理のモニタリングの確認
5 説明・指導に有用な方法
6 特殊なケースへの対応のポイント
Ⅵ.栄養療法における倫理的配慮
1 医療倫理の基本原則に基づく栄養療法の実施
2 人工的栄養・水分投与(AANH)の実施における倫理的課題
3 疾患病態ごとの倫理的課題
4 臨床医学研究における倫理的配慮
5 栄養サポートチーム(NST)に求められる職業倫理
第4章 飢餓と侵襲に対する代謝反応
Ⅰ.飢餓の病態生理
1 生体のエネルギー産生
2 体内のエネルギー貯蔵量
3 飢餓時の代謝の変化
4 飢餓による生理機能の変化
5 飢餓とオートファジー
Ⅱ.侵襲時の代謝変動
1 生体侵襲時の反応
2 神経内分泌反応
3 免疫系反応:サイトカイン産生とその反応
4 侵襲時の代謝反応:継時的推移と三大栄養素(エネルギー産生栄養素)
Ⅲ.オートファジー
1 オートファジーの役割
Ⅳ.悪液質の病態生理
1 悪液質とは
2 悪液質の症状
3 悪液質の原因
4 がん細胞の代謝動態と宿主の代謝反応
5 悪液質の頻度
6 悪液質の診断基準
7 悪液質の病勢進行
8 不可逆性悪液質
9 悪液質の代謝制御
第5章 病態下の静脈・経腸栄養法
Ⅰ.成 人
A.心疾患に対する栄養療法
1 心疾患における栄養
2 心疾患症例における栄養アセスメント
3 心疾患症例に対する栄養投与方法
4 心疾患栄養管理におけるチーム医療
B.肝疾患に対する栄養療法(肝硬変も含む)
1 急性肝疾患(急性肝炎)
2 慢性肝疾患
C.急性膵炎,慢性膵炎に対する栄養療法
1 急性膵炎の栄養管理
2 慢性膵炎の栄養管理
D.炎症性腸疾患に対する栄養療法
1 炎症性腸疾患における栄養病態とそのアセスメント
2 Crohn病
3 潰瘍性大腸炎
4 おわりに
E.消化管瘻患者に対する栄養療法
1 概念と病態
2 栄養学的リスクとその対応
3 瘻孔閉鎖のための管理
4 栄養管理
5 栄養投与量
F.慢性腎臓病(腎不全を除く)患者に対する栄養療法
1 慢性腎臓病とは
2 慢性腎臓病における栄養・代謝障害(合併症)
3 慢性腎臓病における栄養療法(食事摂取基準)
4 慢性腎臓病における経腸栄養,静脈栄養
G.腎不全に対する栄養療法
1 腎不全の概要
2 急性腎障害(AKI)における栄養・代謝障害
3 AKIにおける栄養療法
4 慢性腎不全における栄養・代謝障害
5 腎不全における栄養評価
6 慢性腎不全における栄養療法
7 サルコペニア・低栄養を呈する腎不全における蛋白質制限について
8 腎不全における経腸栄養・静脈栄養
H.外科周術期の栄養療法
総論)周術期の代謝変動と栄養療法(ERASを含めて)
1 術後における代謝の変化
2 周術期の栄養管理のポイント
3 ERASの実践
4 ERASの課題と患者中心の周術期管理への展望
1) 上部消化管周術期の栄養療法
1 特殊な病態における術前管理(出血,穿孔,狭窄時など)
2 上部消化管疾患の術前栄養管理
3 上部消化管疾患の術中輸液管理
4 上部消化管疾患の術後栄養管理
2) 短腸症候群に対する栄養療法
1 短腸症候群(SBS)の概念
2 SBSの病態生理
3 臨床病期と栄養管理
4 食事上の注意点
5 TPN離脱の条件
6 栄養管理上の合併症
3) 肝胆膵外科周術期の栄養療法
1 原疾患と低栄養
2 術前治療と栄養障害・対応
3 手術侵襲・合併症と臓器欠損
4 肝疾患・胆道疾患の影響と術後管理
5 周術期成績・予後と栄養評価
4) 消化管がん術後合併症に対する栄養管理
1 腸管を利用した栄養管理の重要性,静脈栄養の併用
2 術後合併症を回避する術前栄養療法の重要性
3 縫合不全に対する栄養療法
4 腹腔内膿瘍,特に膵液瘻に対する栄養療法
5 手術部位感染(SSI),特に創感染に対する栄養療法
6 術後肺炎,特に誤嚥性肺炎に対する栄養療法
I.外科周術期の栄養療法とリハビリテーション
1 外科における周術期チーム医療の変遷
2 外科手術における周術期栄養療法
3 食道がん手術における周術期リハビリテーション
J.がん化学療法時における栄養療法
1 がん化学療法
2 がん患者における代謝異常
3 がん化学療法を受けるがん患者における栄養障害
4 がん化学療法を受けるがん患者における栄養評価
5 がん化学療法における栄養療法
6 チーム医療の重要性
K.がん緩和ケアにおける栄養療法
1 緩和ケア概論
2 緩和ケアにおける栄養管理の考え方
3 緩和ケアにおける栄養療法の実際
4 デバイス選択アルゴリズムと新静脈栄養法
L.重症病態(外傷,熱傷,重症感染症)における栄養療法
1 対象患者
2 栄養療法の必要性
3 栄養状態の評価法
4 エネルギー消費量の推定方法
5 栄養投与ルート
6 経腸栄養の開始時期
7 循環作動薬投与中の経腸栄養
8 経腸栄養の初期投与量
9 蛋白質
10 プロバイオティクス・プレバイオティクス・シンバイオティクス
11 ビタミン,微量元素
12 リフィーディング症候群に対する考え方
コラム 重症患者の栄養管理における看護師の役割
M.神経性やせ症に対する栄養療法
1 神経性やせ症
2 リフィーディング症候群
N.脳血管障害に対する栄養療法
1 脳血管障害とは
2 脳卒中の栄養管理
3 口腔ケアの重要性
4 特殊な病態
O.神経変性疾患に対する栄養療法
1 神経変性疾患
2 神経難病
P.認知症患者に対する栄養療法
1 本邦および世界における認知症の動向と問題点
2 認知症の症状
3 認知症の原因による分類とその特徴
4 認知症の診断
5 認知症の摂食障害とその対応
6 認知症患者とサルコペニア,フレイル
7 認知症高齢者の栄養サポート
Q.肥満症患者に対する栄養療法
1 肥満症と高度肥満症:その定義と治療目的
2 肥満症患者に対する包括的治療
3 肥満症要因としての食習慣,行動変容・認知行動療法
4 栄養療法の実際
コラム 肥満外科治療
R.糖尿病患者に対する栄養療法
1 糖尿病とは
2 糖尿病の栄養療法
3 糖尿病合併症・併存疾患
4 重症疾患時の血糖管理
5 耐糖能異常用経腸栄養剤
6 インスリン抵抗性とメタボリックシンドローム
S.COPDに対する栄養療法
1 COPDとは
2 COPDの低栄養
3 栄養療法
4 栄養療法と運動療法
5 予防的観点からみた栄養療法
T.摂食嚥下障害に対する栄養療法
1 摂食嚥下障害とは
2 摂食嚥下運動
3 摂食嚥下障害の評価
4 摂食嚥下障害の病態と原因
5 摂食嚥下障害への対応
6 チーム医療・多職種地域連携
コラム 口腔ケア
U.嚥下調整食
1 嚥下調整食の分類
2 嚥下調整食の選択
V.褥瘡に対する栄養療法
1 褥瘡の発生要因と褥瘡対策
2 褥瘡の予防
3 褥瘡の治療
4 特定栄養素
W.移植患者に対する栄養療法
1 術前栄養評価
2 術前栄養管理
3 術後栄養管理
4 肝移植におけるサルコペニアの意義
X.妊婦に対する栄養療法
1 妊娠時に必要な栄養量
2 妊娠中の体重管理
3 妊娠悪阻時の栄養管理
4 妊娠中に注意すべき栄養素の過不足
5 妊婦の糖代謝異常
6 妊婦における経管栄養や静脈栄養の適応と投与時の注意点
Y.高齢者に対する栄養療法
1 高齢者の定義
2 高齢者の特徴
3 フレイルと栄養
4 高齢者の栄養評価・予後予測
5 栄養療法の適応と投与経路の選択
6 人工的水分・栄養補給(AHN)
7 AHNの導入が問題となる疾患
8 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
9 適正な栄養療法を目指して
Ⅱ.小 児
A.栄養療法における小児の特殊性と栄養必要量
1 出生前胎児期の栄養管理
2 水・電解質管理
3 栄養評価法
4 エネルギー必要量
5 成長に伴う器官の発育と栄養療法
B.新生児に対する栄養療法
1 新生児の特性
2 新生児の代謝の特徴
3 静脈栄養
4 経腸栄養
5 低出生体重児の栄養
C.消化管異常に対する栄養療法
1 栄養療法を要する小児の消化管異常,特に腸管不全
2 腸管不全に対する栄養療法
3 短腸症候群(SBS)に対する栄養療法
4 腸管不全に対する栄養療法に伴う合併症
D.腎機能障害に対する栄養療法
1 腎臓の機能
2 腎機能障害のある患者への対応
3 腎機能に関係する検査
4 腎機能障害をきたす疾患
E.悪性腫瘍,造血幹細胞移植に対する栄養療法
1 小児悪性腫瘍に対する栄養管理の意義
2 栄養療法の適応と効果
3 栄養アセスメント
4 栄養投与経路の選択
5 中心静脈カテーテル(CVC)の選択
6 造血幹細胞移植時の栄養管理
F.救急・重症疾患に対する栄養療法
1 小児脱水症
2 小児熱傷
3 小児重症疾患
G.重症心身障がい児(者)に対する栄養療法
1 分 類
2 エネルギー投与量の決定
3 栄養方法
4 栄養の問題点
第6章 在宅栄養療法
Ⅰ.在宅経腸栄養法
1 在宅経腸栄養の目的と適応
2 在宅経腸栄養に関する診療報酬
3 在宅経腸栄養の投与ルート
4 在宅経腸栄養の必要物品と管理
5 在宅経腸栄養の安全管理
6 在宅経腸栄養管理のプランニング
7 在宅経腸栄養管理に必要な連携
8 在宅経腸栄養のエビデンス
Ⅱ.在宅中心静脈栄養法
1 適 応
2 必要物品
3 在宅中心静脈栄養法(HPN)におけるカテーテルの選択
4 HPNの実施
5 HPN指導のポイント
6 在宅でのCVポート管理のポイント
7 HPNに伴う合併症
8 在宅での栄養管理上の注意点
9 HPNに関連する診療報酬
10 HPNの実施に必要な教育と連携