コ・イ・ヌール 美しきダイヤモンドの血塗られた歴史
著:ウィリアム・ダルリンプル
著:アニタ・アナンド
訳:杉田 七重
紙版
内容紹介
現在は英国王室の王冠で光り輝く、コ・イ・ヌール(光の山)と呼ばれる巨大なダイヤモンド。それが世界的に著名であるのは、ただ美しいからではない。エリザベス女王が身につけることを拒んだほどの、凄絶な来歴を有しているからだ。ムガル王国の皇帝やシク王国の君主など、さまざまな者の手を経て、英国王室が所有するに至ったそのダイヤモンド。富と力と子孫繁栄をもたらすと信じられ、数々の権力者に崇められてきたダイヤモンドは、同時に数多くの悲劇や凄惨な出来事を巻き起こしてきた――。数々の資料を渉猟することで、ひとつのダイヤモンドを巡る歴史を鮮やかに描く、面白さ無類の渾身のノンフィクション。