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日本固有の美意識として知られる「侘茶」。しかし今、この概念の正統性が揺らぎ始めている。真実の茶の湯の歴史とは？　最新の研究成果から明らかにする。

編著：橋本　素子
橋本素子（はしもと・もとこ）：京都芸術大学非常勤講師。奈良女子大学大学院文学研究科修了（修士）。専門は日本中世史、日本喫茶文化史。著書に『茶道教養講座一四 日本茶の歴史』（淡交社）、『中世の喫茶文化 儀礼の茶から「茶の湯」へ』（吉川弘文館 ）、『史料纂集古文書編 宇治堀家文書』（共編著、八木書店 2021年）などがある。

編著：三笠　景子
三笠景子（みかさ・けいこ）：東京国立博物館主任研究員。武蔵野美術大学講師。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程中退。専門は東洋陶磁史。2016年特別展「禅―心をかたちに―」、2017年特別展「茶の湯」、2022年特別展「琉球」などを担当する。著書に『東京国立博物館の中国青磁コレクションと研究動向について』（「東京国立博物館紀要」第54号）がある。