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ちくま学芸文庫 ワ-4-5

絵画を読む

イコノロジー入門

著:若桑 みどり

紙版

内容紹介

絵画の〈解釈〉には何をしたらよいか。名画12作品の読解によって、美術の深みと無限の感受性へと扉を開ける。美術史入門書の決定版。===絵画のもつ意味、それを〈解釈〉するにはどうしたらよいか──。その基礎的方法論のひとつとして挙げられるのが図像解釈学(イコノロジー)である。本書は、カラヴァッジョ『果物籠』、ボッティチェッリ『春』、ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』、ブリューゲル『バベルの塔』等、重要な名画12作品を取り上げ、関連作品と比較しつつ、その背後にある思想や意味世界への接近を試みる。イメージの読み解きによって、美術の深みと無限の感受性への扉を開ける、美術史入門書の決定版。     解説 宮下規久朗===全裸のヴィーナスは何を表わしたのか?美術の深奥へ誘う入門書===【目次】まえがき イコノロジー(図像解釈学)とはなにかⅠ カラヴァッジョ『果物籠』~快楽のはかなさ~Ⅱ ティツィアーノ『聖なる愛と俗なる愛』~愛の二面性~Ⅲ ボッティチェッリ『春』~愛の弁証法~Ⅳ ニコラ・プサン『われアルカディアにもあり』~死を記憶せよ~Ⅴ ミケランジェロ『ドーニ家の聖家族』~父と母と子~Ⅵ フラ・アンジェリコ『受胎告知』~神と人の出会い~Ⅶ レンブラント『ペテロの否認』~人間の弱さ~Ⅷ ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』~愛の虚妄~Ⅸ ジョルジョーネ『テンペスタ(嵐)』~男性原理と女性原理~Ⅹ デューラー『メレンコリアⅠ』~自然哲学と芸術の結合~Ⅺ バルドゥング・グリーン『女の三世代』~老いについて~Ⅻ ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』~文明への警告~美術史略年表図版リスト一覧参考文献文庫版解説 美術という無限の深みへ 宮下規久朗

目次

まえがき イコノロジー(図像解釈学)とはなにかⅠ カラヴァッジョ『果物籠』~快楽のはかなさ~Ⅱ ティツィアーノ『聖なる愛と俗なる愛』~愛の二面性~Ⅲ ボッティチェッリ『春』~愛の弁証法~Ⅳ ニコラ・プサン『われアルカディアにもあり』~死を記憶せよ~Ⅴ ミケランジェロ『ドーニ家の聖家族』~父と母と子~Ⅵ フラ・アンジェリコ『受胎告知』~神と人の出会い~Ⅶ レンブラント『ペテロの否認』~人間の弱さ~Ⅷ ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』~愛の虚妄~Ⅸ ジョルジョーネ『テンペスタ(嵐)』~男性原理と女性原理~Ⅹ デューラー『メレンコリアⅠ』~自然哲学と芸術の結合~Ⅺ バルドゥング・グリーン『女の三世代』~老いについて~Ⅻ ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』~文明への警告~美術史略年表図版リスト一覧参考文献文庫版解説 美術という無限の深みへ 宮下規久朗

著者略歴

著:若桑 みどり
若桑みどり (わかくわ・みどり):1935-2007年。東京藝術大学美術学部芸術学専攻科卒業。1961-63年、イタリア政府給費留学生としてローマ大学に留学。専門は西洋美術史、表象文化論、ジェンダー文化論。千葉大学名誉教授。『全集 美術のなかの裸婦 寓意と象徴の女性像』を中心とした業績でサントリー学芸賞、『薔薇のイコノロジー』で芸術選奨文部大臣賞、イタリア共和国カヴァリエレ賞、天正遣欧少年使節を描いた『クアトロ・ラガッツィ』で大佛次郎賞。著書に『戦争がつくる女性像』『イメージを読む』『象徴としての女性像』『お姫様とジェンダー』『イメージの歴史』『聖母像の到来』ほか多数。

ISBN:9784480511492
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:272ページ
定価:1100円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1D