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ちくま学芸文庫 ノ-10-1

人を賢くする道具

インタフェース・デザインの認知科学

著:D.A.ノーマン
監:佐伯 胖
他訳:岡本 明

紙版

内容紹介

機械中心ではなく、人間中心のデザインへ。数値のグラフ化や商品陳列棚、航空機コックピットの設計等を例に、認知とデザインの関係をとく先駆的名著。 ===機械のためではない、人間のためのデザインへ。数値のグラフ化やアラビア数字、商品の陳列棚、航空機のコックピットなど豊富な事例から、アーティファクト(人工物)が人の認知にどう作用するか、認知を助けるデザインとはどんなものかをわかりやすく説く。「人間の代わりに環境が記憶してくれる」「機械で問題を解決できるのではないか、という問い立ては間違っている」など、本書は人とモノと社会の関係を根本から再考し、読むたびに新たな発見をもたらしてくれる。ベストセラー『誰のためのデザイン?』の著者による「人間中心デザイン」論。研究者だけでなく、開発、デザインに関わる人の必携書!===「人間」がわかれば、デザインが変わるベストセラー『誰のためのデザイン?』の著者が明かす、あたりまえだけど気づかなかったこと===【目次】第1章 人間中心のテクノロジー第2章 世界を体験する第3章 表現のもつパワー第4章 アーティファクトを人間に適合させる第5章 人間の心第6章 分散された認知第7章 ものには、それが収まるべき場所がある第8章 未来を予言する第9章 ソフト・テクノロジーとハード・テクノロジー第10章 テクノロジーは中立ではない

著者略歴

著:D.A.ノーマン
D. A. ノーマン Donald A. Norman1935年、ニューヨーク生まれ。アメリカ合衆国の認知科学者、認知工学者。カリフォルニア大学サンディエゴ校名誉教授。アップル社のフェローなども務めた。著書に『誰のためのデザイン?』、『記憶の科学』、『複雑さと共に暮らす』など多数。
監:佐伯 胖
佐伯 胖(さえき ゆたか)1939年生まれ。専門は認知心理学。ワシントン大学大学院心理学専攻博士課程修了。東京大学・青山学院大学名誉教授。日本認知科学会フェロー、日本教育工学会名誉会員。おもな著書に、『「学び」の構造』、『「きめ方」の論理』、『「わかる」ということの意味』など。訳書にレイヴ+ウェンガー『状況に埋め込まれた学習』などがある。
他訳:岡本 明
岡本 明(おかもと あきら)1944年生まれ。専門は福祉工学。慶應義塾大学工学部卒。株式会社リコー勤務の後、筑波技術大学教授。現在同大学名誉教授。工博、社会福祉士。元ヒューマンインタフェース学会副会長。著書に『情報福祉の基礎知識』ほか、訳書にD. A. ノーマン『誰のためのデザイン 増補改訂版』、同『エモーショナル・デザイン』ほか多数。

ISBN:9784480511270
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:512ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2022年07月
発売日:2022年07月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TB