戦場のカント

筑摩選書２８５

加害の自覚と永遠平和

書籍

オンデマンド版

大活字版

書籍

雑誌

電子版

読み上げ可能電子版

オーディオブック

著：石川求

出版社：筑摩書房

同一作品の他版

アクセシブルブック

内容紹介

哲学者カントが訴えた〈永遠平和〉の眼目は、敵意が終わることにある。しかし、それは人間に可能なのか――。「撫順戦犯管理所」。中国で非道を為した日本兵たちがいた場所である。ここで中国人と日本人の間で起きた事態は、カントの理念の現実性を鮮烈なまでに突きつける。撫順を経た人々に加え、本書はアウシュヴィッツ収容所の帰還者やパレスチナ紛争の被害者の声にも耳を澄ませ、人が人を赦すことの意味を問う。人間の根底に光をあてた哲学的考察。

著者略歴

著：石川求
石川求（いしかわ・もとむ）：1958年、北海道生まれ。北海道大学文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。東京都立大学名誉教授。博士(文学)。専門分野はドイツ近現代哲学。著書に『カントと無限判断の世界』（法政大学出版局、和辻哲郎文化賞受賞）、『世界市民の哲学』(共編、晃洋書房)、エルンスト・トゥーゲントハット＆ウルズラ・ヴォルフ『論理哲学入門』(共訳、ちくま学芸文庫)ほか。

ISBN：9784480018007
出版社：筑摩書房
判型：4-6
ページ数：256ページ
定価：1700円（本体）
発行年月日：2024年08月
発売日：2024年08月16日
国際分類コード【Thema（シーマ）】１：QDTQ
国際分類コード【Thema（シーマ）】２：JWXK
国際分類コード【Thema（シーマ）】３：NHTT。

※同一作品の他版、アクセシブルブックにはAIにより推定されたものが含まれる場合があります。

ご購入はこちら