やさしく知りたい先端科学シリーズ9
IoT
モノのインターネット
著:高安 篤史
内容紹介
「IoT」とは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略で、あらゆるモノの状態をセンサーで取得し、蓄積・分析したデータをインターネット経由で相互に連携・制御する技術をいう。センサーやAIなどのデジタル技術とともに進化するIoT本来の目的やしくみ、IoTによってもたらされる社会や暮らしの変化、スマート社会実現のための課題や問題点への対処など、写真やイラストを使ってやさしく解説するシリーズ第9弾。
〔本書の特色〕
◇IoTの目的と現状
あらゆるモノがインターネットを介してつながり、暮らしや産業を大きく変革する「IoT」の本来の目的について、背景と現状課題とともに初歩から解説。
◇IoTを構成する基本技術
センサーの種類や通信、取得データの蓄積・分析など、IoTシステムの構築・活用に必要な基本技術と相互連携のしくみを、イラストや図版を使って平易に図解。
◇IoTとAIとの関わり
IoTシステムの根幹をなすセンサーやクラウド技術の革新、さらには取得データの分析に大きな役割を果たすAIとIoTとの深い関わりを、具体例豊かに明示。
◇広がるIoTの利用シーン
最も身近な家庭内での生活シーンから、製造、流通、医療・介護などさまざまな業種・場面での活用例まで、広がりつつあるIoTの利用事例を紹介。
◇IoTが目指すべき将来像と課題
近未来社会における産業構造の変化や課題、問題点を理解・共有した上で、IoTが目指すべき将来像を提起。
目次
はじめに
◇Chapter1 IoTの目的と現状
IoTとは何か
IoTシステムの目的と現状
IoTに至る変遷と時代背景
つながる社会における変革
「見える化」からはじまるIoT
データ活用の広がりで変わるビジネス
CPSとデジタルツインの関係
自律化による第4次産業革命の実現
IoTによるDXの推進
デジタルビジネスの出現と産業構造の変化
各国におけるIoTやAIの利活用状況と特徴
IoTに関連するデジタル技術の俯瞰
IoTとAIにより変わった社会のしくみ
◇Chapter2 IoTを構成する基本技術
IoTシステムの全体像と構成要素
IoTに欠かせないセンサーの種類と役割
カメラの役割と活用事例
IoTを支える通信技術の進化
未来の社会を実現する5G
「見える化」する技術
データベース技術の変化
クラウド技術によるIoTの実現
IoTの基盤となるIoTプラットフォーム
VR(仮想現実)とAR(拡張現実)
ドローン技術の活用
RPAによる自動化とシステムの連携
IoTにおけるセキュリティ技術の基本
その他のIoT関連技術
◇Chapter3 IoTとAIとの関わり
IoTとAIの関係と役割
ビッグデータ分析とAI活用の手順
データ分析の前処理の重要性
AIの学習データとテストデータ
さまざまなAIの手法
チューニングが必要なハイパーパラメータ
AI学習結果の評価方法
非構造化データ分析のポイント
時系列データ分析と応用分野
AIによる画像処理技術の進展
AIによる自然言語処理の実態
AIによる音声処理の応用
AIの開発環境の実態
AI利用の注意事項
◇Chapter4 広がるIoTの利用シーン
生活を便利にする家庭内のIoT利用
IoTによる働き方改革
小売業や飲食・サービス業におけるIoT活用事例
IoTによる新しいビジネスとキャッシュレス決済
マーケティングにも活かせるIoT
IoTで変わる金融業界
IoTの活用で劇的に変化する医療・介護の現場
MaaSや自動運転に活かされるIoT
物流や倉庫でも活用されるIoT
スマートシティで実現される未来の街
ICTに無縁だった農業のIoT化
建設・土木業界に広がるIoTの活用
IoTの得意分野「異常検知」
製造業の生産現場でのIoT活用事例
IoTで実現するスマート工場
プラントの将来像と保安技術の革新
未来の工場はどうなる
◇Chapter5 IoTが目指すべき将来像と課題
IoT関連技術の将来像
IoT進展の重要項目「標準化」
IoTとAIを支えるハードウェア技術の展望
IoTによる産業構造の想像を超える変化
IoTシステムの開発方法の変化と課題
オープンイノベーション推進のしくみの変化
データ活用のためのデジタル人材の将来像
IoTで実現するDXの将来像
さくいん
参考文献
ISBN:9784422400662
。出版社:創元社
。判型:A5
。ページ数:176ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2021年10月
。発売日:2021年10月21日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UD。