序 文 (山中康裕)
第1章 アスリートの心理サポート小史 (中込四郎)
1 はじめに
2 スポーツ心理学の始まり
3 1964東京オリンピックにおける「あがり対策」
4 アスリートのメンタルサポートのパイオニア
5 わが国のメンタルマネジメント研究班の活動
6 臨床スポーツ心理研究会の発足から新たな学会設立
7 アスリートの心理サポートにおける二つの資格制度の設立
8 おわりに
第2章 アスリートの生きる心理的世界 (鈴木 壯)
1 はじめに
2 勝ち負け、出来・不出来が明確
3 生真面目さ――完璧主義・強迫性
4 明るく元気に ――“影”の投影
5 優勝恐怖・成功恐怖 ―― ハード・トレーニングの裏側
6 低年齢化と受身性・幼児性―― 狭い体験世界
7 独特な人間関係
8 神様元型――自我インフレーション
9 身体性
第3章 アスリートの原風景 (中込四郎)
1 はじめに
2 原風景とは
3 アスリートの原風景を通して見えるもの
4 アスリートの原風景の特徴
5 トップアスリートの自伝本から読み取られる原風景
6 一卵性双生児アスリートの事例
7 おわりに
第4章 アスリートが遭遇する危機経験とその意味 (中込四郎)
1 はじめに
2 アスリートの危機様態とアイデンティティ形成
3 アスリートの来談の意味
4 アスリートのコツ獲得経験の発達的意味
5 おわりに
第5章 スポーツカウンセラーの仕事 (中込四郎)
1 はじめに
2 心理サポートの内容、特徴、立場
3 カウンセリングへの抵抗
4 スポーツドクターから紹介された事例
5 メディカルサポートとの連携
第6章 アスリートがカウンセラーの前で語ること (鈴木 壯)
1 アスリートのカウンセリング
2 アスリートがカウンセラーに自分自身を語ること
3 アスリートのカウンセリングとからだ
4 アスリートのカウンセリングの枠—構造 の特殊性
第7章 アスリートがカウンセリングで語る“からだとこころ” (中込四郎)
1 はじめに
2 パフォーマンスと自己表現
3 負傷アスリートが訴える“痛み”に含まれる多様なメッセージ
4 窓口としてのパフォーマンスの語り
5 “からだの語り”を内界からのメッセージとして受け止めるために
6 おわりに
第8章 競技生活のなかで身体が表す心理的意味 (鈴木 壯)
――心理サポートの事例から
1 はじめに
2 こころとからだがアンバランスになった選手の事例
3 アスリートの個性化とスポーツ
4 身体症状の心理的意味
5 アスリートの身体症状と病態水準
第9章 カウンセリングによる競技力向上・実力発揮 (中込四郎)
1 はじめに
2 メンタルトレーニングとカウンセリングの比較
3 来談の契機としての競技環境の変化
4 カウンセラーの前で語ること
5 「動き」の語りを通したメッセージ
6 おわりに
第10章 後年カウンセリングルームを訪れるアスリート (中込四郎)
――そのジュニア期の特徴
1 はじめに
2 タレント発掘に対する基本的立場
3 心理社会的発達刺激としてのスポーツ活動
4 事例の紹介
5 相談から見えてくるもの
6 おわりに
第11章 身体の動きの語りを通して行った心理サポート事例 (鈴木 壯)
――心理的強化を求めて来談したアスリート
1 はじめに
2 事例の概要
3 面接経過
4 考 察
5 まとめ
第12章 「夢」を介した心理サポートの事例 (中込四郎)
――競技期後半にさしかかったアスリート
1 はじめに
2 事例の紹介
3 面接過程
4 事例の検討
5 おわりに
付 章 十牛図を手がかりとした“研究すること”の意味探し (中込四郎)
1 はじめに
2 十牛図とは
3 十牛図と研究のプロセス:第1図から第10図
4 おわりに
あとがき
初出一覧
人名索引
事項索引