記憶が分ける二人の運命
罪を犯した真犯人は私ではない。
自分の記憶で作られた自我が私であるからだ。
犯罪と記憶の関係をあぶり出す、本格的医療サスペンス。
日々、生命と向かい合い続けた外科医が「自分とは何か」を世に問う渾身の作。
数学者 秋山仁氏推薦
ヒトは母親の胎内からこの世に生まれ出てくるまでは何一つとして記憶していない。
そして、出生した直後から視覚、聴覚などの五感を使い、あらゆる事を覚え始める。
一生を終える頃には1000兆もの記憶を大脳の中に仕舞い込むと言われている。
自分の記憶は自分でしか思い出せない、他人が自分の記憶を見ることはできない。
(本文「あとがき」より)実験マウスp2997
脳神経外科医 秋山淳
記憶子の発見
合同カンファランス
クロスクランプタイム
回診中の出来事
闇の中の会話
一瞬の出来事
二人の重症患者
自分は徳田一理
心臓外科医となった秋山淳
教授選考会前夜
発表された記憶子
医療訴訟
僧帽弁の行方
復活
あとがき