人類がおよそ五百万年前に東アフリカで誕生してから、アジア、北アメリカを通り、南米大陸まで広がっていった道のり、「グレート・ジャーニー」。日本人探検家、関野吉晴さんは、五万キロにおよぶグレート・ジャーニーを、自分の力だけで、つまり徒歩、カヤック、自転車を使い、逆ルートでたどりはじめました。1993年12月に南米最南端の島、チリのナバリーノ島を出発してから、ビーグル水道をカヤックで渡り、風の吹きあれるパタゴニアの氷の大地を徒歩とスキーで踏破するまでの最初の半年の記録です。壮大な探険のようすとともに、日本の風土からは想像できないような自然のきびしさや美しさ、その地でくらす人々の姿を写真と文章で語る探検記。