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ドードー鳥と孤独鳥

著:川端裕人

紙版

内容紹介

『ドードーをめぐる堂々めぐり』著者川端裕人が贈る、スリリングで感動的な「絶滅動物小説」!

科学記者の「タマキ」は、ゲノム研究者になった幼馴染「ケイナ」と二十年ぶりに再会した。
ステラーカイギュウ、リョコウバト、オオウミガラス、そして、ドードー鳥と孤独鳥……自然豊かな房総半島南部の町で過ごした小学生の頃から、絶滅動物を偏愛してきたふたり。

カリフォルニアで最先端のゲノム研究「脱絶滅」に取り組むケイナに触発されたタマキは、江戸時代に日本の長崎に来ていたという「ドードー鳥」の謎と行方を追う旅へと乗り出した。

〈もっと知りたいと願った。
 ドードー鳥と孤独鳥の秘密を、ケイナちゃんとわたしを結びつける秘密を。〉

日本、アメリカ、欧州、そしてドードーの故郷モーリシャスへ。
やがてふたりの前に、生命科学と進化の歴史を塗り替える、驚愕の事件が待ち受けていた――
会いに行こう! もう会えない「幻の鳥」に――

忖度なしの〈堂々たるドードー小説〉
『ドードー鳥と孤独鳥』、堂々刊行!

*美麗函入
*挿絵多数収録

目次

第一章 百々谷と百々屋敷
第二章 近代の絶滅
第三章 堂々めぐり
第四章 ドードー鳥と孤独鳥
 終章

著者略歴

著:川端裕人
川端裕人
作家。1964年兵庫県明石市生まれ、千葉県千葉市育ち。東京大学教養学部卒。1995年にノンフィクション『クジラを捕って、考えた』、1998年に小説『夏のロケット』で作家デビュー、幅広い分野で執筆活動を行う。ノンフィクションに『我々はなぜ我々だけなのか──アジアから消えた多様な「人類」たち』(講談社ブルーバックス)、『「色のふしぎ」と不思議な社会──2020年代の「色覚」原論』(筑摩書房)、『ドードーをめぐる堂々めぐり──正保四年に消えた絶滅鳥を追って』(岩波書店)など。小説に『銀河のワールドカップ』『エピデミック』『空よりも遠く、のびやかに』(集英社文庫)、『川の名前』『青い海の宇宙港』(ハヤカワ文庫JA)などがある。

ISBN:9784336075192
出版社:国書刊行会
判型:4-6変
ページ数:372ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ