観音経奇蹟の経典
著:ひろさちや
紙版
内容紹介
1982年(昭和57年)に大蔵出版から刊行されたもの。復刊シリーズ「ひろさちや仏教名作選1~3」と並ぶ、これも名著復刊といっていい。『観音経』は、「諸経の王」と呼ばれる『法華経』の一部『妙法蓮華経』の第二十五品(第二十五章)、「観世音菩薩普門品」をとりだして独立させたもの。釈尊が、観音さまの名前のゆえんを説明し、観音さまがわれわれ衆生をそのさまざまな苦難から救ってくださり、また衆生救済の方便のために観音さまが三十三の変化身をとられることを解き明かしている経典。『般若心経』と並んで広く親しまれている『観音経』が、筆者の手にかかると見ごとに現代に生き返り、無類の面白さと深い真理の世界を見せる。新鮮な発想とやさしい文体で、『観音経』理解のための絶好の入門書とも言えましょう。
目次
序 章 仏教において奇蹟とはなにか
第一章 そのとき、あなたは
第二章 七つの災難
第三章 わが心のうちなる三毒
第四章 性を超越した存在
第五章 無功徳なる功徳
第六章 無限の姿とかたちをとる観音さま
第七章 清らかなる布施
第八章 詩による応答
終 章 再び、奇蹟とはなにか
原文 妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五
解説 復刊に寄せて ひろさちや氏のこと―松平實胤