新アジア仏教史 14 日本Ⅳ
近代国家と仏教
編:末木 文美士
紙版
内容紹介
近代仏教は神仏分離と廃仏毀釈に始まる受難からの出発であった。近代化、そして資本主義の発展とともに顕在化する社会の矛盾。仏教はようやく新たな思想形成に着手し、禅は知識人に大きな影響を与え、新しい文学も芽生えた。明治維新と仏教、近代仏教の形成とその展開、戦争と仏教など広い視野に立つ論考から近代仏教の真実の姿を探求する。
目次
第1章 明治維新と仏教
第2章 近代仏教の形成と展開
第3章 仏教者の海外進出
第4章 国民国家日本の仏教―「正法」復興運動と法華=日蓮系在家主義仏教
第5章 戦争と仏教
第6章 戦後仏教の展開
特論 仏教研究方法論と研究史