序章 エネルギートランジションと地政学[橋本道雄・中井遼]
1 はじめに
2 エネルギーと地政学
3 本書の構成
第1章 エネルギートランジションとは何か?[橋本道雄]
1 再生可能エネルギーの拡大
2 再生可能エネルギーと水素
3 新たなリスク
4 エネルギートランジションで何が変わるか?
5 エネルギートランジション時代の地政学
第2章 エネルギートランジションに必要な鉱物とは――サプライチェーンの地政学リスク[信岡洋子]
1 エネルギートランジションに必要な重要鉱物
2 重要鉱物のサプライチェーン
3 重要鉱物の生産に伴う環境・社会への影響
4 重要鉱物の安定供給に向けて
5 おわりに
第3章 変動するアメリカのエネルギー安全保障戦略――クリーンエネルギーをめぐる中国との攻防[ジェーン・ナカノ]
1 エネルギー安全保障の新たな課題
2 なぜ中国は影響力を持つようになったのか?
3 アメリカはクリーン技術を放棄するべきか?
4 アメリカは競争力を発揮できるか?
5 おわりに
第4章 エネルギーと「大国」ロシア――地政学的緊張とエネルギートランジションの相互作用[小泉悠]
1 はじめに
2 エネルギーによる大国としてのロシア
3 第二次ロシア・ウクライナ戦争のインパクト
4 脱炭素化にロシアは対応できるか
5 おわりに
第5章 中東におけるエネルギートランジションと地政学――湾岸アラブ産油国の政治的メカニズム[池内恵・豊田耕平]
1 はじめに――グローバルな地政学とトランジションの中での湾岸アラブ産油国
2 湾岸アラブ産油国と国際関係
3 エネルギートランジションと政治の連動
4 「カーボンニュートラル産油国」の比較分析
5 危機下で分裂する湾岸アラブ産油国の生存戦略
第6章 日本・ヨーロッパの再エネ受容と反発――資源輸入国のエネルギーをめぐる政治[中井遼]
1 はじめに――背景と地政学的変動の影響
2 エネルギートランジションを左右する政治的メカニズム
3 バルト諸国――エネルギー安全保障の最前線
4 日本――高い関心と潜在的分断
5 フランス――国内対立と資源地政学の交錯
6 おわりに
第7章 水素をエネルギーに変える技術[河野龍興]
1 エネルギーとしての水素の意義
2 再生可能エネルギーの拡大と水素を用いた電力系統の調整
3 水素の製造技術・貯蔵技術
4 地域における水素エネルギーシステム
第8章 「水素地政学」の可能性――水素サプライチェーンの経済性分析[石本祐樹]
1 水素サプライチェーンを用いた水素貿易
2 水素輸送技術
3 水素サプライチェーンのコスト分析
4 水素地政学の幕開け
第9章 新しい水素ビジネスと地政学[木村達三郎]
1 グローバルな水素需要の展望
2 エネルギーサプライチェーン
3 地下資源抽出ビジネスと再生可能エネルギービジネス
4 視座の転換――グローバルなプロフィットシェアへ
終章 日本はどう生き残るのか――あとがきに代えて[橋本道雄・中井遼]
1 エネルギートランジションという好機
2 新たな地政学の重要性
3 日本はどう生き残るのか?――政策提言
4 おわりに
執筆者紹介