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プラトン『国家』を読み解く

人間・正義・哲学とは何か

著:岡部 勉

紙版

内容紹介

『国家』をテキストとして読み解くことに徹底的にこだわり、従来の解釈を覆す新たな読みを提示。その価値と魅力を語る待望の入門書!

第一級の哲学テキストであるプラトンの『国家』。本書では、人間とは何かという問いが『国家』を貫く縦糸となっており、そこに正義とは何か、哲学とは何かという問いが絡んでくることを指摘。これらの問いにプラトンがどう答えているのかを読み解き、それに自分がどう答えるのかを考えることが『国家』を読むということだと論じる。

目次

はじめに

第一章 『国家』を読む難しさ
 1 何が難しいか
 2 『国家』篇の概略

第二章 『国家』篇の構想
 1 構想の要としての「人間の話」
 2 議論をどう組み立てたか
 3 「方法」の問題

第三章 問題を解く道筋
 1 「正義とは何か」という問題
 2 「別のもっと長い道」
 3 「実践優位」の考え方
 4 哲学をめぐる問題

第四章 問題はどう解かれたか
 1 哲学者と国家
 2 「複雑で多面的な生き物」
 3 「魂の一性」
 4 正・不正と幸・不幸

結びに代えて


参照文献
あとがき
『国家』出典索引
索 引

著者略歴

著:岡部 勉
岡部 勉(おかべ つとむ) 1949年茨城県に生まれる。1978年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)。熊本大学教授、放送大学熊本学習センター所長などを経て現在、熊本大学名誉教授。著著:『行為と価値の哲学』(九州大学出版会、1995年)。『合理的とはどういうことか』(講談社、2007年)。編訳書:グライス『理性と価値』(勁草書房、2013年)。

ISBN:9784326154821
出版社:勁草書房
判型:4-6
ページ数:164ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHA