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地方創生への挑戦

SBIグループが描く新しい地域金融

著:北尾 吉孝

紙版

内容紹介

過去数年にわたり地域金融機関との間でその収益力強化につながるようなさまざまな連携を深めてきたSBIグループ。
再編・統合を含め地域金融機関の動向への関心が一気に高まるなか、第4のメガバンク構想、地方創生パートナーズ創設など地域経済への貢献は新たな段階に移った。
SBIグループはなぜ地方創生に取り組むのか、どのようなことを、どのような形で進めようとしているのか、コロナショック後の地域金融はどう変わるのか。
地方創生への熱い思いを、「公益は私益に繋がる」「顧客中心主義の徹底」といった経営哲学とともに語りつくす。地域金融関係者必読の書。

目次

第1章 SBIグループの経営理念とこれまでの事業展開
インターネット金融コングロマリットとして成長/顧客中心主義の徹底/戦略がすべて/公益は私益に繋がる/不当利益への義憤/経営は時間の関数/金融サービス事業の進化の歴史/オープン・アライアンスの積極推進/DXの加速に対応するインフラ整備/若者の感性をつかむ
第2章 地域金融機関が直面する経営課題
地方経済を直撃する人口減少・高齢化/本業赤字の常態化、見通せない収益回復/市場運用の高度化の遅れ/システムコスト負担の増大/深刻さを増す事業承継問題/遅れる業務効率化、デジタル技術導入
第3章 地域金融機関との連携の拡大
金融商品仲介業サービスでの提携/実績上げるSBIマネープラザ/モーニングスターのアプリは142社の地域金融機関が導入/Money Tapで安価で安全な送金を実現/資産運用ビジネスでの提携/新たな連携を目指す「健康口座」事業
第4章 第4のメガバンク構想
地域金融における「自助」「互助」の枠組み/出資先は最大で10行まで/「自己変革」「自己進化」を全面的に支援/戦略的資本・業務提携先の状況/カギを握る資産運用の高度化とシステムコスト削減
第5章 地方創生に向けた新たな一手
地方創生なくして成長なし/4つの経済主体すべてにアプローチ/地方創生パートナーズの創設/SBI地方創生サービシーズの役割/SBI地方創生投融資の役割/地方の不動産の有効活用/事業承継問題への取り組み/融資を通じた中小企業支援の強化
第6章 コロナ時代の地方創生
人類とウイルスとの闘い/顕在化するお客様のニーズの変化/分散型社会への転換/スーパーシティ構想の実現を/国際金融都市構想への貢献/地方における「ヒト」の充実/地方における「モノ」の充実/地方における「カネ」の充実
第7章 DX時代における新しい金融の姿
コロナ禍で加速したDX/社会変革を起こすブロックチェーン/Money Tapにおける取り組み/サプライチェーンマネジメントへの活用/ブロックチェーンを用いた代理店・募集人管理基盤システムの開発/デジタルアセット分野における企業生態系の構築/STOによる金融取引の変革/デジタル取引所の創設/正しい倫理的価値観を持つことの重要性

著者略歴

著:北尾 吉孝
1951年、兵庫県生まれ。1974年、慶應義塾大学経済学部を卒業、野村證券に入社。ケンブリッジ大学経済学部へ留学し、1978年に卒業。ワッサースタイン・
ペレラ・インターナショナル社(ロンドン)常務取締役、野村企業情報取締役、野村證券事業法人三部長を務め、1995年、孫正義氏の招聘により常務取締
役としてソフトバンクに入社。2005年にソフトバンク取締役を退任。現在は、SBIホールディングスの代表取締役社長のほか、公益財団法人SBI子ども希望
財団理事、SBI大学院大学理事長兼学長、社会福祉法人慈徳院理事長などを務める。
『挑戦と進化の経営』(幻冬舎)、『進化し続ける経営』(東洋経済新報社)、『不変の経営・成長の経営』(PHP研究所)、『実践FinTech』『成功企業に学ぶ 実
践フィンテック』(日本経済新聞出版)、『何のために働くのか』『修身のすすめ』『安岡正篤ノート』(致知出版社)、『実践版 安岡正篤』(プレジデント社)
など、著書多数。

ISBN:9784322135879
出版社:金融財政事情研究会
判型:4-6
ページ数:210ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF