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大衆運動 新訳版

著:エリック・ホッファー
訳:中山 元

紙版

内容紹介

【沖仲仕の哲学者・ホッファー 生誕120年記念】

宗教運動、民族主義運動、ナチズム、共産主義……
いったい何が人々を集団行動にのめりこませたのか?
古今東西の大衆運動の特に狂信的段階を考察し、それらに共通する特性をあぶりだしながら、運動の発生・拡大のダイナミクスを活写する。

現代におけるナショナリズムや排外主義の台頭、テロリズム、カルト活動などを理解するうえでも示唆に富む社会思想の古典的名著の新訳版

目次

《目次》

序文

第1部 大衆運動の魅力
第1章 変化を求める欲望
第2章 身代わりを求める欲望
第3章 大衆運動の互換性

第2部 運動に参加する可能性のある人々
第4章 社会における好ましからざる人々の役割
第5章 貧困者
第6章 不適応者
第7章 極端な利己主義者
第8章 無限の機会を前にした野心家たち
第9章 少数派
第10章 退屈した人々
第11章 犯罪者たち

第3部 統一行動と自己犠牲
第12章 序
第13章 自己犠牲を促進する要因
第14章 統一の原動力

第4部 運動の発端から終焉まで
第15章 言論人
第16章 狂信者たち
第17章 実務的な活動家
第18章 良い大衆運動と悪い大衆運動

著者略歴

著:エリック・ホッファー
【著者】エリック・ホッファー(Eric Hoffer)
1902年、ドイツ系移民の子としてNYに生まれる。7歳から15歳まで失明状態に陥り、正規の学校教育はまったく受けていない。視力が戻ってからは農園や金鉱、港湾などで働きながら、暇をみつけては読書や思索にふけり、1951年に処女作となる本書を発表、大反響を呼んだ。その後も65歳で引退するまで沖仲仕として働き続け、1964年から数年間はカリフォルニア大学バークレー校で政治学の講義も行った。1983年逝去。アメリカ大統領自由勲章受章。
著書に『エリック・ホッファー自伝――構想された真実』(作品社)、『波止場日記――労働と思索』(みすず書房)、『現代という時代の気質』(ちくま学芸文庫)ほかがある。
訳:中山 元
【訳者】中山 元(なかやま・げん)
1949年生まれ。哲学者、翻訳家。著書に『わたしたちはなぜ笑うのか――笑いの哲学史』(新曜社)、『アレント入門』(ちくま新書)ほか、訳書に『フロイト、性と愛について語る』、ハイデガー『存在と時間』(以上、光文社古典新訳文庫)ほか多数。

ISBN:9784314011891
出版社:紀伊國屋書店出版部
判型:4-6
ページ数:292ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年02月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB