伝記資料ではなくひとつの作品として『紫式部集』に挑む。
個の作品としての研究が手薄い
紫式部の私家集『紫式部集』。
未解決課題の数々を再検証する。
『紫式部集』研究の現状と課題を
歯に衣着せず語り尽くす、鼎談も収録!
【『紫式部集』は、かつては伝記研究の資料としてあつかわれるところに研究の端緒があった。本集をその束縛から解き放ち、ひとつの「作品」として対象化したいというのが、かねてから著者三人に共通する願いであった。(中略)ここであつかった問題点は、前人未踏というわけではない。ただ、いずれも諸家の見解が噛みあわなかったり、なおざりにされたりして、議論が深まっていなかったものである。これらの課題群を著者三人が分担して、あらためて検証してみることとしたのが本書である。......「まえがき」より】